世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のアメリカ法人、バイナンスUS(Binance US)は、今後1〜2カ月でプレIPO(新規株式公開前)の資金調達を終える予定だ。
バイナンスの創業者兼CEO、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏が11月19日、シンガポールで開催されたBloomberg New Economy Forumで語った。
バイナンスUSは以前にも資金調達を試みているが、その際は親会社からの独立性に投資家が懸念を示したため頓挫したとニューヨーク・タイムズは伝えた。「数億ドル」を調達するが、正確な金額はわからないとジャオ氏は述べた。
またジャオ氏によると、グローバル本社の開設に向けて、世界各国の規制当局と交渉しているという。一例として、フランス、アラブ首長国連邦、シンガポールをあげたが、実際にどこになるかは言及しなかった。
バイナンス自体のIPOについてもジャオ氏は否定しなかったが、バイナンスUSよりも規模が大きく、上場する場所を検討しなければならないと語った。
さらにジャオ氏は、バイナンスとバイナンスUSの関係は、自身がバイナンスUSの取締役に就任していることのみで、バイナンスUSの日常業務には関与しておらず、週に1回程度、バイナンスUSのCEOと連絡を取っていると述べた。
ジャオ氏は、バイナンスは手数料の引き下げを検討しており、長期的に株主価値を最大化すると考えていると付け加えた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:バイナンスのチャンポン・ジャオCEO(CoinDesk archives)
|原文:Binance US to Close Pre-IPO Funding in 1-2 Months, Founder CZ Says