メタバースは年間収益が1兆ドル(約115兆円)を超える市場規模となるだろう。暗号資産投資大手のグレイスケール(Grayscale)はレポートで述べた。ただし、時期には言及していない。
25日に発表されたレポート「The Metaverse, Web 3.0 Virtual Cloud Economies」は、ゲームやライフスタイルのトレンドと、メタバースのインフラとなるブロックチェーンの可能性が交わることで生まれるチャンスについて考察している。
「ディセントラランド(Decentraland)」などのプロジェクトでは、人々が交流してトークンを獲得し、オンラインで過ごす時間に対して現実世界での利益を手にすることができるとグレイスケールは述べた。人々は多くの時間をオンラインで過ごすようになり、同時にデジタルワールド内で社会的地位を築くためにお金を使うようになっているという。
グレイスケールは、メタバースが生み出す収益は2020年の1800億ドルから2025年には4000億ドルに成長すると予測している。4000億ドルのうち、圧倒的大部分を占めるのはゲーム内での課金という。
第3四半期(7−9月期)の暗号資産関連の資金調達額は82億ドル、そのうち10億ドルがメタバース関連で、Web3.0分野では最も多く資金を集めたという。
「フェイスブックは100億ドルの投資を計画し、他の企業やベンチャーキャピタル(VC)が追随する可能性は高い。メタバースは初期フェーズにある」(グレイスケール)
グレイスケールはレポートでメタバースを「相互接続された、体験型の3D仮想世界で、世界中のあらゆる場所にいる人たちがリアルタイムに交流し、デジタル世界と現実世界をつなぐ永続的なユーザー所有のインターネット・エコノミーを形成する」と定義している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:The Sandbox
|原文:Grayscale Says Metaverse Is a Trillion-Dollar Market Opportunity