暗号資産(仮想通貨)取引所ビットマートがハッキングを受け、1億9600万ドル(約220億円)が流出した。
ハッキングを最初に伝えたのはセキュリティ分析会社ペックシールド(Peckshield)。4日夜(日本時間5日朝)、ハッキングらしき動きについてツイートした。当記事執筆時点では、すでにデータサイトのEtherscan上では、ビットマートから数千万ドル相当のイーサリアム(ETH)が「Bitmart Hacker」というアドレスに流失していることが示されている。
Interesting from @BitMartExchange …😳😳😳 🙏🙏🙏 https://t.co/dFrzSww0fs pic.twitter.com/GuDB7bt2eC
— PeckShield Inc. (@peckshield) December 5, 2021
流出額は、イーサリアム・ブロックチェーン上のさまざまな暗号資産で1億ドル、バイナンス・スマート・チェーン(Binance Smart Chain)で9600万ドルとペックシールドは推定している。
ハッカーは、DeFi(DeFi)プロジェクトの1inchを使って、ハッキングした暗号資産をイーサリアム(ETH)に変え、別のアドレスを使ってミキシングサービス(監視や追跡の可能性からプライバシーを守るサービス)「Tornado Cash」に送り、追跡を困難にしている。
フェイクニュース?
ビットマートは当初、テレグラム(Telegram)の公式チャンネルで、暗号資産の移動は日常的な引き出しと主張し、ハッキングに関する報道を「フェイクニュース」と呼んだ。
しかし数時間後、ビットマートの最高経営責任者(CEO)、Sheldon Xia氏は、流出は「セキュリティ侵害」によるハッキングと認めた。
1/3 We have identified a large-scale security breach related to one of our ETH hot wallets and one of our BSC hot wallets. At this moment we are still concluding the possible methods used. The hackers were able to withdraw assets of the value of approximately USD 150 millions.
— Sheldon Xia (@sheldonbitmart) December 5, 2021
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ETA+/Unsplash
|原文:Crypto Exchange Bitmart Hacked With Losses Estimated at $196M