ビットコインは再び、やり遂げた。1万2000ドルを突破して2019年の最高値を記録した。
6月25日21時時点(UTC)で、ビットコインは11時間以上、1万1400ドルを下回った価格を維持してボックス相場を形成した後、1万2000ドルを突破した。
しかし、おそらくより注目すべきは、ビットコインが17カ月ぶりに仮想通貨市場の時価総額の60%以上を占めたことだろう。
データプロバイダーのCoinMarketCapが提供している指標「Bitcoin Dominance Index」によると、現在時価総額3500億ドル近くに迫る仮想通貨市場に対する幅広い信頼がいまだに戻っていない中で、ビットコインは上昇を続けている。
2019年の最高値を更新したことは、年初から230%の大幅上昇を享受し続けている強気筋にとっては歓迎すべきことだ。
CoinMarketCapによると、価格上昇に伴い、24時間取引高も138億ドル増加した。
だが、 正確な取引量を提供している10カ所の取引所のデータに基づくBitwise Asset Managementによる指標は、より控えめな結果を示している。Messari.ioによると、40億9000万ドルとなる。
時価総額シェア
それでも、ビットコインの優位性はもっと大きいかもしれない。
記事執筆時には、ビットコインの時価総額は2028億ドル、他のすべての仮想通貨の時価総額の合計1357億ドルを671億ドル上回っている。
他の時価総額が高い仮想通貨、ネオ(NEO)、イーサ(ETH)、Ontology(ONT)などは、CoinMarketCapによると、24時間取引高ベースで、全体の2〜10%の取引量となっている。
17カ月前の2018年1月28日に記録した1万2000ドルを突破したことによって、ビットコインの新たなターゲットは確実に定まった。史上最高値の2万ドルに向けて、力強い上昇を続けている。
翻訳:Masaru Yamazaki
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真: Bitcoin image via Shutterstock; Charts via CoinMarketCap
原文:Bitcoin’s Share of $350 Billion Crypto Market Highest Since 2017