ビットポイントジャパンは暗号資産(仮想通貨)取引所「BITPOINT」のブランドアンバサダーとして、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督を起用する。契約金の一部は暗号資産のジャスミー(Jasmy=JMY)で支払われるという。
ビットポイントは21日、都内で会見を開き、新庄氏と契約を締結したと発表。会見には、新庄氏も参加した。
BITPOINTは、ビットコインやイーサリアムをはじめとする11種類の暗号資産を扱っている。ビットポイントジャパンは、暗号資産交換業や小売電気事業を手掛ける上場企業であるリミックスポイントの孫会社。
新庄氏は会見で、「(契約金を暗号資産で受け取ることについて)不思議な感じですよね」とした上で、「新しいことが大好きなので、ワクワクしています」とコメントした。
アメリカでは、暗号資産取引サービス大手のFTXが、米大リーグ(MLB)ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手をブランド・アンバサダーとして採用している。FTXは6月にMLBと契約し、審判のユニフォームに同社ロゴを付けるなど、広告活動を強化している。また、米プロバスケットボールリーグのアリーナ命名権を獲得するなど、人気スポーツとの取り組みを進めている。
ビットポイントは2019年7月、約33億円相当にのぼる暗号資産の不正流出被害を受けている。それ以来、同社はセキュリティ強化におけるさまざまな施策を講じてきた。
ビットポイントの小田社長は、暗号資産の口座保有率が現在、人口の4%程度と言われていることに対して、「人口の80%を目指すくらい、身近に知っていただけるようになりたい」と述べた。
暗号資産のジャスミーは、ブロックチェーンを活用するIoT(モノのインターネット)プラットフォームを開発するジャスミー社(本社:東京都港区)が発行するERC-20規格のトークンで、ビットポイントでも取り扱われている。
|取材・テキスト・写真:菊池友信
|編集:佐藤茂