柴犬コイン(SHIB)は12月21日、10%上昇した。クジラ(大口保有者)がポジションを追加したことが理由だ。
暗号資産(仮想通貨)取引所やプロジェクトのウォレットを除いた上位1000のイーサリアム(ETH)ウォレットのデータを追跡するWhaleStatsのデータによると、あるクジラのウォレットは21日はやく、4兆SHIBを1億3400万ドル(約153億円)で購入した。
そのウォレットは現在、1億4400万ドルを超える柴犬コインを保有しており、イーサリアムベースの暗号資産で構成されたポートフォリオの26%を占めている。
クジラの購入によって、柴犬コインは20日夜の安値0.000028ドルから、22日早くには0.000034ドルまで上昇した。価格はその後下落したが、それでも24時間で4%上昇している。
柴犬コインは10月に史上最高値を記録した後、下落トレンドが続いていたが、0.000028ドル付近で反発した。
柴犬コインは2020年半ばに誕生。当時は数多くのミームコインの1つとして、あまり注目されていなかったが、初期投資家にとっては、最高のパフォーマンスを生み出すことになった。
CoinGeckoのデータによると、柴犬コインは、2020年11月の安値0.0000000056ドルから、2021年10月には史上最高値0.00008616ドルまで1億5385万7000%上昇。時価総額でもトップ10の暗号資産となり、数時間だけだがドージコイン(DOGE)を上回った。
ミームコインからの脱却
柴犬コインの開発者は今年、新サービスを導入し、ミームコインからの脱却を試みた。そうした取り組みがコミュニティの拡大と価格上昇を後押しした。
2021年はじめには分散型取引所(DEX)のシバスワップ(ShibaSwap)が開設され、ステーキングやレンディングなどのDeFi(分散型金融)サービスがスタートした。
12月には、柴犬コインの匿名の創設者「Ryoshi」が柴犬コインのメタバース「Oshiverse」を開発中と述べた。Oshiverseはイーサリアムブロックチェーン上に構築された柴犬コイン向けのレイヤー2ソリューション「Shibarium」を基盤とするという。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:SHIB Spikes as Whales Add to Existing Positions