NFTを販売したり、取引ができるマーケットプレイスの開発を進める米暗号資産取引サービス大手クラーケン(Kraken)が、NFTを担保に融資を受けられるサービスの準備を進めている。同社創業者兼CEOのジェシー・パウエル氏がブルームバーグの取材で明らかにした。
ブルームバーグが24日に掲載した記事によると、クラーケンは現在開発中のマーケットプレイスに、カストディ(管理・保管)機能を搭載し、ユーザーが預け入れたNFTをローンの担保として利用できるサービスを実装する計画だ。
世界最大のNFTマーケットプレイスを運営するオープンシー(OpenSea)が事業を拡大させる中、コインベース(Coinbase)やFTXなどの暗号資産取引所大手も同事業の開発を進めている。クラーケンは12月、マーケットプレイスの開発計画を明らかにした。
NFTを担保に融資が受けられるNFTローンはすでに、DeFi(分散型金融)プロジェクトのNFTfiやNexoなどが手がけている。パウエルCEOの構想が実現すれば、暗号資産取引サービス大手による初の試みとなる。
ダップレーダー(DappRader)のデータによると、オープンシーにおけるNFTの取引量は過去30日間で、20億ドル(約2290億円)を超えている。
|編集:佐藤茂
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|原文:Kraken to Develop NFT Marketplace Offering Token-Backed Loans