カルダノ、ポルカドットが上昇──ビットコインは5万ドルを維持

イーサリアム(ETH)のライバル、いわゆる「イーサリアム・キラー」のカルダノ(ADA)とポルカドット(DOT)は27日、暗号資産市場があまり動きを見せないなか、上昇した。

一方、ビットコイン(BTC)とイーサリアムは、週末のクリスマス休暇の下落から値を戻した。

ビットコインは、25日は5万1000ドルのレジスタンスを超えられず、26日には4万9700ドルまで下落したが、その後、5万900ドルまで回復した。

カルダノ創設者、2022年の取り組みを発表

カルダノは24時間で9.5%上昇し、27日のヨーロッパの取引時間中に1.56ドルのレジスタンスに達した。これは、カルダノの創設者、チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏がYouTubeで、2022年のネットワーク強化と、アフリカなどでの積極的な普及の取り組みについて語ったことがきっかけとなった。

価格上昇を受けて、カルダノの相対力指数(RSI)は買われ過ぎに転じた。買われ過ぎは、価格が過大評価されていることを意味し、トレンドの反転や価格下落の可能性があることを示している。

カルダノの価格推移(TradingView)

ポルカドットブロックチェーンでは、2回目のパラチェーンオークションが始まり、先週、ポルカドット価格は上昇した。27日は24時間で8%上昇して、31.70ドルに達し、カルダノと同様にRSIは買われ過ぎとなった。

ポルカドットは、ブロックチェーンをつなぐブロックチェーンとなることを目指しており、ポルカドットにつながる個別のブロックチェーンを「パラチェーン」と呼ぶ。

ポルカドットに接続できるパラチェーンは限られており、オークション(入札)で選ばれる。これが「パラチェーンオークション」で、ポルカドットの需要を高めることにつながる。

DeFiトークンも上昇

カルダノ、ポルカドット以外では、分散型取引所ユニスワップ(Uniswap)の暗号資産ユニスワップ(UNI)は24時間で12%上昇し、19.25ドルとなった。

DeFi(分散型金融)トークンは、アーベ(AAVE)、Synthetix(SNX)も24時間で10%上昇、スシスワップ(SUSHI)とヤーン・ファイナンス(YFI)は7%上昇した。

DeFiトークンの動きは、ツイッター上の暗号資産トレーダーの間で、稼働期間が比較的長いDeFiプロジェクトのトークンは、ファンダメンタルズから見ると過小評価され、上昇の可能性が見られると話題になったためだ。

暗号資産取引所オーケーエックス(OKEx)のCEO、ジェイ・ハオ(Jay Hao)氏は、DeFiトークンは2022年にさらに上昇するだろうと述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:カルダノの過去1カ月の価格推移(CoinDesk)
|原文:Cardano, Polkadot Jump as Bitcoin Holds Above $50K