ビットコイン(BTC)は取引高の低下が続くなか、過去24時間ほぼ横ばいで推移した。だが、一部のアルトコインは1月4日、ビットコインのパフォーマンスを上回り、インターネットコンピューター(ICP)は約20%、チェーンリンク(LINK)は約4%上昇した。
テクニカルチャートは、買い手が4万7000ドル以上の日足終値を維持できれば、ビットコインが短期的に上昇する可能性があることを示している。
暗号資産デリバティブの一種であるビットコインのパーペチュアル先物の建玉が11月の高水準を超えていることから、一部のトレーダーは楽観的になっているようだ。
「ここ1カ月の退屈な市場が、トレーダーをレバレッジ市場に引き戻したようだ」とアーケーン・リサーチ(Arcane Research)はレポートに記している。
また米証券取引委員会(SEC)は1月4日、機関投資家向けのビットコイン運用を手がけるNYDIGのビットコインETF(上場投資信託)申請に対する決定を60日延長。市場ムードは悪化した。
最新価格
●ビットコイン:46,238ドル、+0.60%
●イーサリアム:3,815ドル、+3.01%
●S&P500:4,793、-0.06%
●ゴールド:1,814ドル、+0.61%
●米国10年債:1.64%
1月は退屈?
歴史的に見ると、ビットコインは1月に下落する傾向がある。下図を見ると、過去9年間の1月の平均月次リターンは、マイナス3.3%。とはいえ、40%を超える確率で1月をプラスで終えている。
暗号資産ファンドへの資金流入増加
コインシェアーズ(CoinShares)のレポートによると、2021年、暗号資産ファンドには93億ドル(約1兆800億円)の資金が流入し、2020年から36%増となった。
ビットコインファンドへの資金流入は前年比16%増、イーサリアム(ETH)ファンドへの資金流入は約2倍になった。
2021年最終週は、一部の投資家が暗号資産ファンドから資金を引き上げ、3200万ドルの流出超。3週連続の流出超は12月上旬の下落の後、一部の短期的投資家が神経質になっていることを示している。
アルトコイン
●BSCからポルカドットへ:DeFi(分散型金融)プロジェクトのドット・ファイナンス(Dot Finance)はこれまでバイナンス・スマート・チェーン(Binance Smart Chain:BSC)で運用していたが、ポルカドット(Polkadot)とクサマ(Kusama)に移行する。
●ファントム(FTM)、ニア(NEAR)が上昇:レイヤー1ブロックチェーンへの関心の高まりで、いくつかの暗号資産が上昇している。例えば、ファントム(Fantom/FTM)とニア(NEAR)は過去1週間で20%以上上昇した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk, Stockcharts
|原文:Market Wrap: Bitcoin Gains May Be Limited in January, Altcoins Outperform