ビットメイン、水冷マイニングマシン「Antminer S19 Pro+ Hyd.」発表

世界最大級のビットコインマイニング機器メーカーのビットメイン(Bitmain)が同社初の水冷モデル「アントマイナー(Antminer) S19 Pro+ Hyd.」を発表した。

同社のツイートによると、ハッシュレートは198テラハッシュ/秒(TH/s)、消費電力は5445ワット、電力効率は27.5ジュール/テラハッシュ(J/TH)という。

これまでの最上位機種S19 XPは、ハッシュレート140TH/s、消費電力約3010ワット、電力効率21.5J/TH。

S19 Pro+ Hyd.は「最新の水冷テクノロジー」を搭載し、同社マイニングコンテナ「Antspace HK3」での使用を想定している。

水冷テクノロジーは、これまでの空冷に代わる技術として近年普及が進んでおり、導電性を持たない生分解性の炭化水素化合物の液体の中にマイニング機器を収めている。

特殊な液体がマシンから発生する熱、電力消費、騒音を低減し、マシンの稼働寿命を延ばすことができるため、マイニング事業者は競争が激化する市場において利益を最大化することが可能になる。

ビットメインのウェブサイトを見ると、X19 Pro+ Hyd.の価格は明示されていないが、出荷は2022年5月〜9月となっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ビットメインのWebサイト(キャプチャー)
|原文:Bitmain Adds Liquid Cooling Technology to Its Latest Bitcoin Mining Rigs