ビットコイン(BTC)は今月2回目の4万ドル割れとなり、アジア取引時間の半ばに3万8642ドルを記録した。
CoinGeckoによると、ビットコインは過去24時間で約8%下落。イーサリアム(ETH)も10%近く値を下げ、2841ドル。
ソラナ(SOL)やカルダノ(ADA)といったレイヤー1ブロックチェーンもそれぞれ9%、10%下落している。
「暗号資産市場は当面の間、重要なサポートレベルにある。マクロ市場の弱さがリスク資産の売りを引き起こしている。このセンチメントがさらに続くと、ビットコインは3万ドル半ばで取引されることになるだろう」とスタック・ファンズ(Stack Funds)はコメントした。
CoinGlassによると、過去12時間で6億ドル近くの清算があり、ビットコインが2億5000万ドルでトップ、次いでイーサリアムが1億6300万ドル、ソラナが1090万ドルとなっている。
取引所別では、バイナンス(Binance)が1億7300万ドルで最も多く、91%がロング・ポジションだった。次いでオーケーエックス(OKEx)が1億7000万ドルで、大半がロング・ポジションだった。
投資家は数回の利上げを見込んでおり、リスク資産に大きな影響を及ぼしているとデルファイ・デジタル(Delphi Digital)はリサーチノートに記した。
「今の話題は、米国債など、債券利回りの上昇だ。投資家は加速する金融引き締めのタイムラインに合わせてポジションを取っている。市場は現在、年内に少なくとも4回の利上げを見込んでおり、今週は5回目の利上げもあるとの見方が強まっている。ニュースは名目利回りに注目しているが、我々は、より重要なのは最近の実質利回りの上昇と考えており、特にビットコインやゴールドのような資産にとっては重要だ」(デルファイ・デジタル)
Laevitasによると、オプション市場ではビットコインは4万5000ドル~4万6000ドル、イーサリアムは3200ドル~3300ドルにかなりの量の建玉が積み上がっており、市場は下落を予想していなかったようだ。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Dips Below $40,000 During Broader Asia Market Sell-Off