ニューヨーク市長、ビットコインとイーサで給与受け取る──Coinbaseを利用

ニューヨーク市長のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)による給与受給を、米暗号資産取引サービス大手のコインベース(Coinbase)が支援した。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)で支払われた。同社が1月25日、発表した。

同市長への給与受給プロセスで、コインベースの取引プラットフォームを通じて、暗号資産への自動変換が行われた。

1月に就任したニューヨーク市長のエリック・アダムズ氏は、ニューヨークを金融イノベーションの中心地にトランスフォームしたいという思いから「最初の3カ月の給与を暗号資産で受け取る」ことを公約に掲げていた。

ニューヨーク市の最高技術責任者を務めるマット・フレーザー氏は、「今回の市長の取り組みは、人々の財産の管理方法に対する幅広いオプションを提供する良い事例となる」とコメントしている。

コインベースは、暗号資産の取引や管理などのサービスを個人と機関投資家向けに展開している企業で、2021年4月に株式をナスダック市場に上場した。暗号資産領域におけるM&A(合併・買収)も積極的に進めながら、ユーザー数を伸ばしてきた。同社のサービスを利用する認証済みユーザー数は約7300万人で、月間取引ユーザー数は約740万人。

|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:エリック・アダムス氏(Shutterstock.com)