サザビーズは2月23日に開催するニューヨークでのライブオークションに、104点の人気NFT「CryptoPunk」をまとめて出品する。予想落札価格は2000万ドル(約23億円)〜3000万ドル(約35億円)。
サザビーズによると、104点のCryptoPunkは2021年7月に匿名のコレクター「0x650d」が購入したもの。「Punk It!」と題されたオークションでは、NFTとCryptoPunkの歩みを振り返るパネルディスカッションも行われる。
CryptoPunks get the Sotheby’s treatment. Our next #SothebysMetaverse sale ‘Punk It! 104 CryptoPunks. 1 Lot.’ will be a landmark LIVE Evening Auction on February 23. A truly historic sale for an undeniably historic NFT project. pic.twitter.com/LAu6j8Atu3
— Sotheby’s (@Sothebys) February 8, 2022
CryptoPunkは、1万点の小さなデジタルキャラクター画像で構成されるコレクション。Larva Labsが2017年に発表した。1点1点の画像はそれぞれ、青いバンダナやタバコ、モヒカンなど、さまざまな特徴を備えている。
取引高は2300億円以上
CryptoPunkは現在、最も成功したNFTコレクションのひとつとなっており、現在、1点あたりの取引価格は67.5イーサリアム(約20万7000ドル、約2400万円)にのぼる。昨年、0x650dは104点のCryptoPunkを700万ドル(約8億1000万円)で購入したと伝えられており、1点あたりは約6万7000ドル(約770万円)となる。
2017年の発表以来、CryptoPunkの取引高は約68万3000イーサリアム、20億ドル(約2300億円)を超えている。
ジェイ・Z(Jay-Z)やジェイソン・デルーロ(Jason Derulo)のような有名人は、自身のSNSアカウントのプロフィール写真にCryptoPunkを使っている。
「CryptoPunkは、初めてのPFP(Profile Pic:プロフィール画像)シリーズであり、後に続くNFTプロジェクトのテンプレートとなり、デジタルアートムーブメントの代名詞となった最も認知度の高いビジュアルスタイルのひとつとして、NFTをグローバルステージに押し上げた」とサザビーズのデジタルアート部門共同責任者、マイケル・ブーハンナ(Michael Bouhanna)氏は述べた。
サザビーズでは2021年6月、エイリアンのような、希少な「CryptoPunk #7523」が1180万ドル(約13億6000万円)で落札されている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:オークションに出品される104個のCryptoPunk(Sotheby’s)
|原文:Sotheby’s to Auction 104 CryptoPunks for Estimated $20M-$30M