大規模機関投資家は規制の明確化を待っているが、資金の「大きな波」が暗号資産(仮想通貨)業界に押し寄せる寸前だとGalaxy Digital Holdings(ギャラクシー・デジタル・ホールディングス)の共同社長兼グローバルマーケット責任者、ダミアン・ヴァンダーウィルト(Damien Vanderwilt)氏は述べた。
伝統ある著名な大手機関投資家は、何らかの形で暗号資産ワーキンググループを立ち上げているものの、「機関投資家の資金は、我々の業界にはまだ有意義な形では届いていない」という。
同氏は、暗号資産の動きの欠如を、意欲やノウハウの欠如と混同してはならないと15日に開催された暗号資産関連のシンポジウムで発言。規制の問題がよりクリアになれば、深いノウハウを持つ機関投資家が参加する準備が整うとした。
ヴァンダーウィルト氏によると、多くの投資家は最近の暗号資産の下落を買い局面と捉えている。同氏は、今はあらゆることが連動しており、ヘッジファンドは多くの場合、株式の下落時に暗号資産への投資を減らしていると述べた。
Galaxy Digitalは、ベンチャー投資などを除いた暗号資産エコシステム全体の時価総額を約3兆ドルと推定しており、世界の資産の推定額である約450兆ドルと比較すると、きわめて小さいと同氏は指摘した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Galaxy Digital Sees ‘Substantial Wave’ of Capital Ready for Crypto Investments