暗号資産(仮想通貨)取引所のbitbankを運営するビットバンクは、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得した。国内の暗号資産取引所として初めてだという。同社が3月2日に発表した。
今回取得したのは、国際標準規格の「ISO/IEC 27001:2013/JIS Q 27001:2014」。組織の情報を安全に管理することを目的として、機密性、完全性、可用性といった情報セキュリティの3要素を保護するための体系的な仕組みだ。
ISMS(Information Security Management Sysmte)認証は、企業のISMSが正しく運用されているかどうかを第三者機関が公平的な立場から審査し認証するもの。ビットバンクが構築したISMSが「ISO/IEC 27001:2013」に基づいて適切に運用されていることが認証されたという。
ビットバンクは、企業を標的としたサイバー攻撃が多様化・高度化していることに触れ、「お客様により安心してサービスをご利用頂くための取り組みの一環として、ISMS認証を取得いたしました」とコメント。
同社は2021年2月に、国内発の取引所で初めてセキュリティ上の脆弱性を発見・報告した人に報奨金を支払う「バグバウンティプログラム」を導入するなど、安全性向上に取り組んできた。今後も、国内における暗号資産事業者のセキュリティレベル向上に貢献していく方針だ。
|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
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