メタバースで「シン・秋葉原駅」開業──JR東日本とHIKKYがアキバの街を構築

東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月25日、メタバース上に「シン・秋葉原駅」を開業する。オリジナルのバーチャル空間「Virtual AKIBA World(バーチャルアキバワールド)を構築し、ユーザーはスマートフォンから手軽に体験できるという。

(シン・秋葉原駅のイメージ/HIKKYの発表文より)

利用料は無料。制作は、VRサービスの開発ソリューションを提供するHIKKYが手掛ける。IP(知的財産)とコラボしたコンテンツ企画やユーザーの交流の場となるオフ会ルームなどを運営する。

JR東日本が掲げる「Beyond Stations構想」の一環として実施する。駅を“つながる”くらしのプラットフォームへと転換することを目指す。世界的なコンテンツ集積地である秋葉原の駅と街をバーチャル上に再現する。

今後、連携する企業のコンテンツも追加していく。日本中央競馬会(JRA)やビームスの参画を予定している。また、NTTドコモと現実世界と仮想世界を融合するXR(クロスリアリティ)領域の発展に向けた取り組みも推進する。

HIKKYは「リアル空間で出稿した駅広告がバーチャル空間でよりダイナミックに表現されたり、バーチャル空間で購入した商品がリアル空間でシームレスに受け取れるなど、JR東日本だからこそ実現できる、新しい日常の創造を目指します」としている。

|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:HIKKYの発表文より