【US市場】ビットコイン、回復傾向──一時、約3週間ぶりの高値

ビットコイン(BTC)は22日、暗号資産トレーダーの強気センチメントが改善し、約3週間ぶりの高値となる4万3300ドルを記録した。日本時間23日11時30分時点では、4万2500ドル付近となっている。

一部のアルトコインも上昇、イーサリアム(ETH)は、2週間ぶりに3000ドルを超えたが、テラ(LUNA)は3%下落した。

ビットコインは回復傾向にあるようだが、慎重姿勢を崩さないアナリストもいる。FxProのアレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏は「今のところ、リスクに対する基本的な需要は明らかにプレッシャーにさらされているため、上昇には明確な根拠がない」と述べた。

最新価格

●ビットコイン:42,365ドル、+2.77%
●イーサリアム:2,991ドル、+2.41%

●S&P500:4,512、+1.13%
●ゴールド:1,921ドル、-0.38%
●米国10年債利回り:2.37%

アルトコインの変化

「アルトコイン・シーズン」が再び訪れているのだろうか。現状、一部のアナリストは安心感からの短期的な上昇かもしれないと考えている。

過去1年のビットコインとアルトコインのパフォーマンスを比較すると、グラスノードのリスク指標が極端に高くなった場合、今年初めと同様に、ビットコインへの資金移動が起こる。一方、リスクが低い状態が長期間続くと、センチメントの改善とともにトレーダーは資金をアルトコインに移動させる傾向がある。

現在、リスクシグナルはまだ「25」を超えており、アルトコインへの積極的な資金移動を示していない。

ビットコインのリスクシグナル(Glassnode/Swissblock Technologies)

また、Blockchain Centerのアルトコイン・シーズン・インデックスを見ると、現在、上位50の暗号資産の約25%が過去90日でビットコインを上回るパフォーマンスを見せている。だがこれはアルトコインの強気局面を示す「75%」を下回っている。

過去のサイクルを踏まえると、アルトコインは指標が「50%」の中立レベルを上回るとビットコインを上回るパフォーマンスを維持する傾向がある。

アルトコイン・シーズン・インデックス(Blockchain Center)

アルトコイン

Polychain Capital、NFT評価サービス「Upshot」への27億円の投資を主導:NFTの評価サービスを提供するUpshotは、Polychain Capitalが主導したシリーズA2ラウンドで2200万ドル(約27億円)を調達した。 NFTの価値算出は、基本的に「お金を出す人が存在する」ことに依存するため、難しい作業となる。だが、トレーダーにとっても、DeFi(分散型金融)とNFTの融合を探る開発者にとっても重要なものになる。

●Maple、わずか10カ月で10億ドルのローンを提供:機関投資家向けのアンダーコラテライズド・ローン(完全な担保を取らないローン)を提供するMapleは2021年5月のサービス開始から、ローン発行高が10億ドルに達したと発表した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Market Wrap: Bitcoin in Recovery Mode, Crypto Stocks Outperform