スポーツ動画のストリーミングサービスを運営するDAZN(ダゾーン)は3月24日、NFTマーケットプレイス「DAZN MOMENTS(ダゾーン モーメンツ)」のサービス提供を始めた。DAZNが同日に発表した。
NFT(ノン・ファンジブル・トークン=非代替性トークン):ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルトークンで、アートやイラスト、写真、アニメ、ゲーム、動画などのコンテンツの固有性を証明することができる。NFTを利用した事業は世界的に拡大している。
第1弾として、サッカー・Jリーグ公式戦試合映像コンテンツのNFTを取引できる「DAZN J.LEAGUE MOMENTS」を開設する。一次販売では、2021シーズンのベストゴール限定コレクション「2021 J.LEAGUE BEST GOALS」を取り扱う。開発・運用はミクシィが手掛ける。
NFTコンテンツには、30秒前後の試合映像クリップが含まれる。さらに、クラブロゴやスコア情報などの情報が盛り込まれるという。4月6日には、2022年シーズンのプレイをNFT化した「2022 MEIJI YASUDA J1 LEAGUE 1st Half」の抽選販売する。
「DAZN MOMENTS」は、DAZNが保有するスポーツコンテンツをNFTとして取り扱うサービス。ミクシィは、スポーツNFTとして有名な「NBAトップ・ショット(Top Shot)」を運営するダッパー・ラボ(Dapper Labs)と提携し、ダッパー・ラボが開発したブロックチェーン「Flow」を基盤に、サービス構築する。
商品の購入には、ミクシィ社が提供する統合プラットフォーム「MIXI M」のアカウント登録が必要。事前に前払式の「MIXI Cash」に、クレジットカードや銀行口座からチャージして支払う。
売上の一部は、選手や所属クラブへ還元される。将来的には、ユーザー同士でコンテンツを売買できるマーケットプレイス機能を実装する予定。DAZNは2月にNFT事業への参入を表明していた。
|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:DAZNの発表文より