取引所のビットポイントジャパンから仮想通貨が不正に流出した問題で、同社親会社のリミックスポイントは7月14日、実際に同取引所から流出した仮想通貨は約30億2000万円相当だったと発表した。
リミックスポイントの14日付の発表文によると、流出した仮想通貨のうちの20億6000万円相当(換算レートは11日16時現在)は、ビットポイントが顧客から預かっていたもので、残りの9億6000万円が同取引所が保有していた。顧客からの預かり分は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、リップルの5種類だった。
ビットポイントは流出分相当の仮想通貨を調達するなどして、すでに保有しているという。法定通貨は不正に流出はしておらず、安全に保管していると述べている。
また、リミックスポイントは、ビットポイントが取引所のシステムを提供している海外の仮想通貨交換所の一部からも、概算で2億5000万円相当の仮想通貨が流出していたことを明らかにした。
ビットポイントは12日午前に、新規口座の開設を含む全てのサービスを停止。同社は2018年6月に関東財務局から業務改善命令を受け、内部統制や経営管理の強化を図ってきた。今年6月28日、およそ1年におよんだ継続的な報告期間が終了したばかりだった。
文・CoinDesk Japan
編集:佐藤茂
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