バンダイナムコ、3年で30億円投資へ──Web3やメタバースでファンド設立

バンダイナムコエンターテインメントは4月12日、3年で30億円規模のスタートアップ投資ファンド「Bandai Namco Entertainment 021 Fund(バンダイナムコエンターテインメント ゼロトゥワン ファンド)」を立ち上げたと発表した。

バンダイナムコが持つIP(キャラクターなどの知的財産)を活用したメタバースの構築や、新たなエンターテインメントを創出を目指す。ファンド設立により、意思決定や開発のスピードを加速させるという。

主な投資対象には、国内外のブロックチェーンやメタバース、Web3.0関連の事業に加え、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・xR(複合現実)、AI(人工知能)などの技術を活用したエンターテインメントに関連するプロダクトやサービスが含まれる。年間10億円、3年間で計30億円程度の出資を見込む。

Web3.0:Web3とも呼ばれ、ブロックチェーンなどのピアツーピア技術に基づく新しいインターネット構想で、Web2.0におけるデータの独占や改ざんの問題を解決する可能性があるとして注目されている。
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「Web3.0の到来とメタバースの進展を見据え、さまざまな分野のスタートアップ企業との資本業務提携も積極的に行っている。スタートアップ企業とともに発想力と実行力を持ちながら、まだ見ぬ新しいエンターテインメントを創り上げていきたい」としている。

バンダイナムコグループは3月、「機動戦士ガンダム」の世界観を生かしたメタバース構想を公開。メタバースと現実世界をつなぐ購買体験やプラモデル「ガンプラ」による新サービスを予定している。

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|取材・テキスト:菊池友信
|トップ画像:バンダイナムコエンターテインメントの発表文より