ビットコイン(BTC)は18日、4万ドル付近で推移した。
買い手が戻り始めているようだ。また過去のデータを見ると、株式と暗号資産にとって4月と5月は季節的に強い月になっており、短期的な価格上昇があるかもしれない。
だが地政学的リスクと規制リスクは依然として残っている。ロシアのウクライナ侵攻は激化、暗号資産市場では、マネーロンダリングやハッキングの新たな証拠が世界中の政策立案者を悩ませることになりそうだ。
複数のアルトコインは18日、ビットコインのパフォーマンスを上回った。テラ(LUNA)とモネロ(XMR)は8%上昇、ビットコインは2%上昇だった。
株式市場は変動しつつも横ばい、ゴールドや米ドルなどの伝統的安全資産は上昇した。
最新価格
●ビットコイン:40,755ドル、+0.66%
●イーサリアム:3,010ドル、-1.67%
●S&P500:4,392ドル、-0.02%
●ゴールド:1,982ドル、+0.57%
●米国10年債利回り:2.86%
テクニカル指標はニュートラル
ビットコインの過去24時間の価格上昇は、取引高のわずかな上昇と一致した(CoinDeskのデータ)。
とはいえ18日、買いと売りは均衡している。回復局面を維持するには、平均を上回る取引高で価格を4万ドル以上に保つ必要がある。
アルトコイン
●新しいNFTコレクション「Moonbirds」が2億ドルの売上:NFTコレクション「Moonbirds」は週末、販売開始とともに大人気となり、売上高は2億ドル(約250億円)に達した。16日の販売開始から数日で、最大規模のNFTコレクションとなった。
●柴犬コインとドージコイン、下落:柴犬コイン(SHIB)とドージコイン(DOGE)は、マクロ懸念が広がるなか下落した。24時間で双方とも4%以上下落。ドージコインは、電気自動車大手テスラのイーロン・マスクCEOがツイッター買収の意図を表明したことを受けて、先週上昇していた。
●柴犬コイン、トップ100のイーサリアムウォレットが保有する最大の暗号資産に:ブロックチェーン追跡サービスのWhaleStatsによると、暗号資産取引所FTXのネイティブトークン、FTXトークン(FTT)は過去数カ月、イーサリアムのクジラ(大口保有者)がイーサリアム(ETH)以外に保有する暗号資産でトップの保有高を誇っていた。しかし柴犬コイン(SHIB)がその地位を奪った。トップ100のイーサリアムウォレットが保有する柴犬コインは現在1311万2291ドル(約16.7億円)、一方、FTXトークンは1153万7282ドル(約14.7億円)。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk, CryptoQuant
|原文:Market Wrap: Bitcoin Bounces Around $40K as Stocks Waver; Crypto Security Concerns Intensify