ドージコインが日本で再上場、コインベース vs. OpenSeaの戦いが始まった【4/16~4/22のトップニュース】

今週のトップニュースをダイジェストで振り返ります。

プライバシートークンの人気高まる──経済制裁の影響か

取引やユーザーに関する情報の匿名性を維持するプライバシートークンが、ここ30日間、値上がり傾向を見せている。暗号資産(仮想通貨)アナリストの中には、地政学的緊張をその理由に挙げる人たちもいる。

外国為替と暗号資産の分析を手がけるクオンタム・エコノミクス(Quantum Economics)の創業者マティ・グリーンスパン(Mati Greenspan)氏は、値上がり傾向は、経済制裁発動をめぐる憶測によるものかもしれないと指摘。

ビートルズの「女神」パティ・ボイド、NFTで革命を再び

モデルで女優、アーティストにインスピレーションを与えるミューズ(女神)。そして、ミュージシャンで、ビートルズのメンバーの妻や恋人から成る「Fab Eight」のメンバーでもあった。そんなパティ・ボイドは今、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)を作っている。

その長い足と隙間のある前歯を見せた笑顔が、1960年代のスタイルや上品さを強く思い起こさせてくれるパティ・ボイドは15日、自らの写真コレクションのNFTをオークションにかける。

NFTコレクション「Moonbirds」、鮮烈デビュー──週末に2億ドルの売上

新たに登場したNFTコレクション「Moonbirds」は16日の販売開始直後から大人気となり、わずか数日で最大規模のNFTコレクションとなった。

1万枚の画像で構成されるコレクションの売上高は6万9000イーサリアム(約2億700万ドル、約260億円)にのぼり、当記事執筆時点で最低販売価格は21.3イーサリアム(約6万4000ドル、約820万円)となっている。

ビットコイン、取引所残高は3年半ぶりの低水準──強気指標となるか

暗号資産(仮想通貨)取引所が保有しているビットコインは先週、2万ビットコイン以上減少して244万9785ビットコインとなり、2018年8月以来の低水準となった(ブロックチェーン分析会社グラスノードのデータ)。年初からは5%、13万8266ビットコイン減少、長期保有が依然として好ましい戦略であることを示している。

イーサリアム財団、保有資産は16億ドル──13億ドルはイーサリアム、3億ドルは暗号資産以外

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)は18日、2022年3月末時点の保有資産は16億ドル(約2050億円)超と発表した。

そのうち約12億9000万ドル(1650億円)は暗号資産イーサリアム(ETH)で、これは3月31日時点の総供給量の0.297%超に相当する。約1100万ドルは他の暗号資産。暗号資産以外の資産も約3億ドル保有している。

ドージコイン(DOGE)、日本で再上場──BTCBOXがZ世代に照準

暗号資産(仮想通貨)取引所のBTCBOXは4月18日、ドージコインの上場を発表した。同日から取引できる。

BTCBOXでは、2014年4月からドージコインを取り扱っていたが、2017年2月に取り扱いを停止していた。同社の口座でドージコインを保有し続ける顧客も多数存在していることもあり、取扱停止を惜しむ声が挙がっていたという。

「楽しいゲームみたいなもの」:テザーCTO、TerraUSDについてコメント

ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」は人気が高まっているが、ドルと1対1の価値を維持するためにアルゴリズムを使っているため、少なからぬリスクがある。

「時価総額が50億ドル、100億ドルのステーブルコインなら、すべては楽しいゲームみたいなもの」とステーブルコイン「USDT」を手がけるテザー社の最高技術責任者(CTO)パオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏はParis Blockchain Week Summitでのインタビューで述べた。

テラが上昇──TerraUSDは時価総額第3位のステーブルコインに

暗号資産テラ(LUNA)は19日、アジア取引時間の早い段階で約17%上昇して92.07ドルとなった。その後、利益確定の売りがあり、当記事執筆時点では89ドル付近となっている。今月初めには史上最高値120ドルを記録、その後、約37%下落していた。

今回の上昇は、テラ(Terra)ブロックチェーンのアルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」が18日夜、バイナンスUSD(BUSD)を抜いて、時価総額第3位のステーブルコインとなったことが一因となっている。

三菱UFJ信託、航空機のデジタル証券を開発──不動産に続くトークン化商品

三菱UFJ信託銀行は2022年内にも、航空機を裏付け資産としたセキュリティトークン(デジタル証券)の開発を進める。同行が4月19日に発表した。一般の個人投資家が航空機に投資できるようになる。

主な投資家として、長期運用重視の一般個人層を想定する。航空機本体の資産特性として、安定性やグローバルなオルタナティブ資産としての投資メリットが期待できるという

テレビ朝日、地上波連動で漫画NFTの販売支援──漫画家・⽟越博幸氏と

テレビ朝日は19日、漫画家・⽟越博幸氏の書き下ろしNFTアートの販売を⽀援したと発表した。新番組であるお願い!ランキングpresents「そだてれび」内の企画「エモエフティー やってみた!」と連動した。

番組は、NFTアートにプロの漫画家が挑戦するという内容で、世界的にも⼈気の⾼い「⽇本の漫画家が描く“美少⼥”」をNFTとして販売する企画として放映された。

コインベース vs. OpenSeaの戦いが始まった──SNS化するNFTビジネス

暗号資産(仮想通貨)取引サービス大手の米コインベース(Coinbase)が20日、NFTマーケットプレイス(ベータ版)をオープンさせた。待機リストに載る300万人から、まずは少数のユーザーがこのプラットフォームを利用できる。

昨年10月に発表されたNFTマーケットプレイスは、イーサリアムベースのNFT取引をサポートし、競合との差別化のためにソーシャル・メディア的な工夫が取り入れられている。

ApeCoin、メタバースをめぐるツイートで上昇

ツイッター投稿で20日、人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」に関連した暗号資産ApeCoin(APE)が急上昇した。

ツイート内容は、BAYCの開発元Yuga Labsがメタバース「Otherside」の仮想土地を販売する準備を進めており、売買にはApeCoinが使われるのではないかというものだった。だが、いずれも情報は確認されていない。

ブロックチェーンゲーム、前年同期比2000%成長

ブロックチェーンゲームのアクティビティは2022年第1四半期(1−3月期)、前年同期比2000%増となり、ブロックチェーンの全アクティビティの52%を占めていることが、DappRadarとBGA Gamesによるレポートで判明した。

ブロックチェーンゲームは2022年3月、122万件のユニーク・アクティブ・ウォレット(UAW)を集め、アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)は、専用レイヤー2ソリューションのRonin Networkが6億ドル超のハッキングを受けたにもかかわらず、そのうちの2万2000件を占めた。

コインチェック、メタバースでフェンシングの太田氏とコラボ

コインチェックは4月20日、メタバースで元フェンシング選手の太田雄貴氏とコラボレーションすると発表した。スポーツ領域とメタバースやNFTの架け橋として、新たな顧客体験を創出するという。

米コインベース上場から1年、暗号資産銘柄の多くはビットコインを下回る

2020年第4四半期(10-12月期)は、エキサイティングだった。ビットコインは機関投資家の関心を集めて輝いていた。コインベース・グローバル(Coinbase Global:COIN)はSECに上昇を申請し、FTXではプレIPOトークンが取引され、その価値は750億ドル(約9兆6000億円)近くまで上昇した。

だがIPOから約1年、コインベースの株価は約55%下落し、同時期に約26%下落したビットコイン(BTC)を大きく下回っている(念のためだが、多くのハイテク株も下落している)。コインベースに対する投資家の関心は薄れているようだ。

フレアガスを活用するビットコインマイニング会社、約450億円調達──ESG推進が後押し

油田やガス田から空気中に放出、あるいは焼却処分される天然ガスを使ってビットコインマイニングを行うクルーソー・エナジー(Crusoe Energy)は4月はじめ、気候技術VCのG2 Venture Partnersが主導したシリーズCの資金調達ラウンドで3億5000万ドル(約450億円)を調達した。

暗号資産マイニングにフレアガスを使用することは、暗号資産マイニング業界とエネルギー業界の双方で人気トレンドとなっている。

クラーケン、ポルカドットを日本で上場──年利12%でステーキングも

暗号資産(仮想通貨)取引サービス大手のクラーケン(Kraken)は22日、日本国内でポルカドットの取り扱いとステーキングを開始したと発表した。発表時点でステーキングの年利(単利)は12%としている。

リレーチェーンとパラチェーンの2つのブロックチェーンで構成されるポルカドットは、DeFi(分散型金融)や NFTなどのユースケースを実現できる仕組みになっている。

バイナンス、7億円強を回収──アクシーのハッキングに関連した暗号資産

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は、人気NFTゲーム「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」の約6億2500万ドルのハッキング事件に関連した暗号資産のうち、約580万ドル(約7億4000万円)を回収した。

バイナンスの創業者兼CEO、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は、回収した暗号資産は86以上のアカウントに分散されていたと22日、ツイートした。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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