日本最大級のブロックチェーンカンファレンスとなる「b.tokyo 2019(ビー・トウキョウ2019)」(主催:N.Avenue株式会社、メディア協賛:CoinDesk Japan)が、2019年10月2・3日の2日間で開催される。
「b.tokyo 2019」は、ブロックチェーン・仮想通貨の領域をリードする60人以上(7月18日現在)のスピーカーを招き、「技術・スタートアップ・フィンテック・産業・ガバメント・未来」の6つのテーマを網羅するカンファレンスだ。
約30のセッションで構成されるコンテンツは、世界最大のブロックチェーン経済メディアCoinDeskの日本版である「CoinDesk Japan」が総合プロデュース。ニューヨークより、CoinDeskでトップリサーチャーを務めるNolan Bauerle氏、世界最大級のブロックチェーンカンファレンス「Consensus」の総合プロデューサーを務めるJoon Ian Wong氏ほかが来日する予定だ。概要は下記の通り。
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Blockchain conference “b.tokyo 2019”
【日時】2019年10月2日(水)・3日(木)9時~20時 (予定)
【場所】ホテル雅叙園東京
【URL】https://navenue.jp/btokyo2019/
【参加対象】ベンチャー企業/スタートアップ関係者、VC/CVC関係者、金融/IT/メディア/自動車/エンターテイメント/ゲーム/教育/アート/不動産/エネルギー企業関係者、経営企画/研究開発部門担当者、自治体産業推進担当者、一般投資家など
【メディアパートナー】CoinDesk Japan、WIRED Japan
【コミュニティパートナー】一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)、一般社団法人日本ブロックチェーン協会(JBA)、一般社団法人日本仮想通貨ビジネス協会(JCBA)、一般社団法人日本セキュリティトークン協会(JSTA)、ブロックチェーンハブ、CryptoBowl、FINOLAB、HashHub、Neutrino
【動員数】3000人(見込み・2日間合計)
【参加申込】上記WEBサイトからチケットを購入
(※以下の演題は予定です)
オープニングリマーク:村井純氏(慶應義塾大学環境情報学部教授)
「インターネット“情報革命”からブロックチェーン“価値革命”へ」
キーノート1:Chris Ballinger氏(MOBI共同創業者・CEO)
「モビリティ2.0──ブロックチェーンが変える自動車産業のランドスケープ」
キーノート2:Sopnendu Mohanty氏(シンガポール金融管理局チーフ・フィンテック・オフィサー)
「シンガポールが考える仮想通貨と規制」
キーノート3:Shin’ichiro Matsuo氏(Ph.D. , Research Professor at Georgetown University)
「なぜマルチステークホルダーの議論が必要なのか:G20の議論を振り返る」
1.技術(Technology)
ブロックチェーンはどのような技術なのか、その前提を知らずして新たなビジネス機会を知ることはできない。本テーマでは、プロトコル技術に取り組むエンジニア、ブロックチェーン事業に取り組む企業のCTOなどを招き、最新技術の紹介や現状の取り組み・課題などをオーディエンス(聴衆)と共有する。
2.スタートアップ(Startup)
インターネット黎明期と同じように、現在、ブロックチェーンにフォーカスした様々なスタートアップが誕生している。本テーマでは、同領域をリードする国内外のスタートアップ各社CEOを招き、様々なユースケースを紹介することで、ブロックチェーンがもたらす新たなビジネスの可能性を探る。
3.フィンテック(Fintech)
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、ブロックチェーン技術のもたらした最も早いユースケースと捉えることができる。ゆえに金融領域では、同技術のビジネス転用が急速に進んでいる。本テーマでは、セキュリティ(証券型)トークやステーブルコインなど暗号資産マーケットで、新たに登場した概念やビジネスについてディスカッションする。
4.産業(Industry)
産業へのブロックチェーン技術の応用範囲は広く、物流や流通、サプライチェーン、公共事業、コンテンツ、自動車、IoT、エネルギーなど多岐にわたる。本テーマでは、それぞれの産業領域において新たに登場したサービスやユースケースを持つ企業のCEOや担当者を招き、ビジネスモデルがどう変わるのかなど、未来を展望する。
5.ガバメント(Government)
仮想通貨交換業者に対する当局の規制など、新技術は常にガバメントによるレギュレーションが求められるものだ。本テーマでは、データの在り方などブロックチェーンや仮想通貨がもたらす新たな概念やサービスに対して、どう規制すべきかを議論することにより、産業を健全に発展させる方策を考える。
6.未来(Future)
「インターネット以来の発明」と呼ばれるブロックチェーンは、10年、20年という大きなタイムスパンでビジネスの構造を変え、社会変革を引き起こすことが予想されている。本テーマでは、大学教授などアカデミア、作家などカルチャー領域からスピーカーを招き、ブロックチェーンや仮想通貨がもたらす未来を見通す。
ブロックチェーンカンファレンス「b.tokyo」開催に寄せて
ブロックチェーンは、インターネットと同じように技術(コンセプト)であり、言い換えれば「手段」である。
インターネットという「手段」は一般化から20数年が経ち、日常生活に溶け込んで当たり前のものになった。ポータルサイト、検索エンジン、Eコマース、オークション、SNS、ニュースメディア、アドテク、ゲーム、シェアリングサービス──すべてはビジネスの「目的」が中心である。
ブロックチェーンも同じだ。インターネットであらゆる情報がやり取りされているように、ブロックチェーンがインフラとなり多様な価値が行き交う時代がやってくる。やがて私たちの生活に欠かせないものとなり、すべてはビジネスの「目的」が中心になるはずだ。
「インターネット以来の発明」と呼ばれるブロックチェーン。産業への技術の応用範囲は広く、仮想通貨や決済など金融だけではなく、物流や流通、サプライチェーン、公共事業、コンテンツ、自動車、IoT、エネルギーなどビジネスの潜在的市場規模は約67兆円(経済産業省、2016年)と言われている。しかし、ブロックチェーンをどのようなビジネスに使うべきなのか、私たちはその全体像や未来のイメージを明確にもっていない。
「b.tokyo 2019」は、ブロックチェーンという「手段」がどういったものなのかを正しく理解し、その「目的」となる新たなビジネス機会にはどういったものがあるのかを知るための密度の濃い2日間になるだろう。
今やインターネットという「手段」を軸としたビジネスカンファレンスは成立しづらい。その意味で、このカンファレンスは最初で最後の開催になるかもしれない。その覚悟をもって、一つ一つのセッションをつくっている。CoinDesk Japan読者の皆さまにも、ぜひ業界のリーダーが参加する各セッションの議論に参加し、未来に起こる社会変革のうねりを感じてほしい。
ブロックチェーン産業を、前に進めよう。
b.tokyoコンテンツプロデューサー/CoinDesk Japan 久保田大海
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