ビットコイン、3カ月ぶり安値の3万4000ドル付近

ビットコイン(BTC)は8日、3万3710ドルまで下落し、1月24日以来、3カ月ぶりの安値となった。数日前、アナリストは価格チャートに弱気シグナルが表れていると述べていた。

価格が3万2951ドルを割れば、2021年7月以来の安値を更新することになる。日本時間9日9時時点、3万4000ドル付近、24時間で3.8%下落している。

ビットコインは過去数カ月間、概ね3万5000ドル〜4万6000ドルの間で推移しており、今回の下落は新たな市場トレンドの始まりとなるかもしれない。

先週末、ビットコイン価格がこの3カ月間の上昇トレンドラインを割り、価格チャートは弱気にシフトしていた。

6日に発表された米労働省のレポートによると、雇用は先月も堅調な伸びを示し、米連邦準備理事会(FRB)にとっては引き続き懸念材料となっている。雇用が逼迫すると、賃金が上昇してインフレ圧力が高まり、FRBは金融引き締めを加速させることになりかねない。このところ、ビットコインはFRBの積極的な行動に対して(株式とともに)ネガティブな反応を見せている。

ビットコインは2021年後半に史上最高値約6万9000ドルを記録しており、3万4500ドルを下回る価格下落は50%以上の下落を意味する。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView/CoinDesk
|原文:Bitcoin Slides to 3-Month Low Around $34K