5月11日~13日までの3日間、「第3回 ブロックチェーンEXPO【春】」が東京ビッグサイトで開催されている。三菱UFJフィナンシャルグループ系のリース会社が出展しているほか、日本ブロックチェーン協会(JBA)の加納裕三代表理事が講演した。
三菱UFJフィナンシャルグループ傘下の総合リース会社である東銀リースは、独自のブロックチェーン基盤上に展開する新サービスの開発に着手している。展示では、ブロックチェーンの非中央集権性を活かした電子契約サービス「AgreeLedger」を紹介した。
NFTクリエイティブスタジオのOpenSkyBlueは、フェルメール作品をもとにしたデジタルNFT原画を発表。メタバースによる「フェルメールメタバースNFT美術館」では、真珠の耳飾りの少女や牛乳を注ぐ女など、全37点が鑑賞できる。チェーンは、日本人が開発主要メンバーを務めるレイヤー1パブリックブロックチェーン「CROSS Value Chain」。
カルダノ(コミュニティ)は、昨年秋に続いて出展し、ブースの規模を2倍に拡大。カルダノ(ADA)の認知向上に加え、スマートコントラクト開発ツールの周知を図るという。
セミナーではJBA加納代表が講演
11日には、日本ブロックチェーン協会(JBA)の代表理事で、bitFlyer Blockchainの加納裕三代表取締役が「ブロックチェーンが実現する社会変革の可能性」と題したセミナーに登壇した。
日本はアメリカと比べて、暗号資産(仮想通貨)取引の普及が遅いことを指摘したほか、Web3やNFTの最新動向を解説。「ブロックチェーン業界は猛烈な勢いで進化している」と話し、「Web3を国家戦略に!」と締めくくった。セミナー終了後は、加納氏との名刺交換を求める受講者で長蛇の列ができていた。
「第3回 ブロックチェーンEXPO【春】」は、DXを推進するためのソリューションを集めた「NexTech Week2022【春】」の一部として実施されている。同会場内では、昨年開催と比べて約2倍となる250社が出展している。
|取材・テキスト・写真:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:日本ブロックチェーン協会(JBA)加納裕三代表理事