週末に9億円を売り上げた「Goblintown」NFT、背後には誰が?

NFT市場が「Goblin Town」へと下落を続けるなか、Goblin(ゴブリン)をテーマにしたNFTコレクションが人気を集めた(Goblin Townは、弱気相場を表す隠語)。

この週末に「Goblintown.wtf」は、3800イーサリアム(約700万ドル、約9億円)の販売高を記録した。

このコレクションの人気の一部は、その型破りな成り立ちにある。プロモーションや事前の盛り上がりなどはほとんどなく、コレクションはすべて無料で発行され、Discordもない。

「ロードマップはない。Discordもない。実用性もない」と、プロジェクトのウェブサイトに書かれている。

最低販売価格は22日、0.75イーサリアム(約1500ドル、約19万円)まで上昇したが、その後、最も安価なものは0.51イーサリアム(約1060ドル、約13万5000円)まで下落している。

背後に誰が?

大規模な成功を短期間で収め、うまくコーディネートされているように思えるため、多くの人は経験豊富なチームが背後にいるのではないかと疑っている。

人気NFTコレクションのBored Ape Yacht Club(BAYC)を手がけるYuga Labsが関わっているという説もあるが、関係者は否定している。Yuga Labsにコメントを求めているが、まだ返答はない。

Goblintown.wtfの成功は、市場全体の販売高が減少傾向にあるものの、NFT市場にまだ余力があることを反映しているといえるだろう。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:OpenSea
|原文:Amid Market Downturn, ‘Goblintown’ NFTs Have Their Moment