三井物産は5月25日、アメリカのマイニング事業者であるクルーソー・エナジー(Crusoe Energy)の第三者割当増資を引き受けたと発表した。また、戦略パートナーとして海外展開などで協業を進めていく。
クルーソー・エナジーは4月、気候技術に特化したベンチャーキャピタルのG2 Venture Partnersが主導したシリーズCの資金調達ラウンドで3億5000万ドル(約450億円)を調達している。三井物産は同ラウンドに参画した。
従来、焼却処分されていたフレアガスを引き取り、石油の生産設備内に設置した発電機の燃料として利用する。これにより、焼却処分と比較して、温室効果ガスの排出量を大幅に低減できる。
ビットコインのマイニングでは、大量の電力を要することによる環境への影響が懸念されていた。三井物産は、フレアガスや様々な制約により活用しきれていない再生可能エネルギーなどの余剰エネルギーを、コンピューティングリソースや電力需給調整向けへ有効活用することに着目しているという。
|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:クルーソー・エナジーのChase CEOと三井物産の松本NewDownstream事業部長(三井物産の発表文より)