「ビットコインはまもなく足元を固める」グレイスケールCEO

アメリカで利上げが行われるなか、資産クラスは広く売り圧力を受けており、暗号資産(仮想通貨)も例外ではない。

さらに、ステーブルコインTerraUSD(UST)の崩壊が、最近の暗号資産の下落に拍車をかけている。だが、あるアセットマネージャーは、ビットコインはまもなく反発すると考えている。

「ビットコインはまもなく足元を固めると考えている」とグレイスケール・インベストメンツのCEO、マイケル・ソンネンシャイン(Michael Sonnenshein)氏は述べた。業界大手の同社の運用資産残高は250億ドル(約3兆2000億円)を超える。

ソンネンシャインCEOはまた、ステーブルコインは依然として暗号資産市場のバックボーンであるにもかかわらず、USTの崩壊を受けて、すべてのステーブルコインはエコシステムに懸念を残していると語った。

「投資家は、ステーブルコインのガバナンスと裏付け資産のような項目に注目しており、ステーブルコインが実際に本来の機能を果たすことを、時間をかけて確認しようとしている」

ビットコインは年初から35%以上下落しているが、ソンネンシャインCEOは低迷が続くとは考えていない。多くの人と同様に、同氏はこの先の上昇の可能性を見ている。

同社の旗艦プロダクトで、ETF(上場投資信託)への転換を目指すグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)は、そうした投資家を引き付けたいと考えている。同社は、米証券取引委員会(SEC)が転換を承認することを望んでいるが、SECはまだビットコインETFを承認していない。GBTCは現在、約30%のディスカウントで取引されている。

ソンネンシャインCEOは、最終的には流動性の逼迫を含む「市場力学」がGBTCとビットコインの取引価格に関わっていると述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:‘Bitcoin Will Find Its Footing’ in Near Term, Says Grayscale CEO