6月の初日、ビットコイン(BTC)は下落し、この数日間の反発の半分以上を失った。日本時間2日11時時点、ビットコインは2万9700ドル台となっている。
アルトコインも下落した。ソラナ(SOL)は24時間で10%下落、カルダノ(ADA)は7%下落した。一方、ビットコインは4%下落。
ゴールドと米国10年債利回りが上昇する一方で、株式も下落した。
最新価格
●ビットコイン:30,115ドル、-4.76%
●イーサリアム:1,820ドル、-5.83%
●S&P50:4,101ドル、-0.75%
●ゴールド:1,851ドル、+0.45%
●米国10年債利回り:2.93%
積み重なる損失
5月は株式と暗号資産にとって厳しい月となった。マクロ経済の不確実性によってバイヤーは様子見となり、ゴールドやコモディティに利益をもたらしたようだ。
5月最終週、ビットコインと株式は一時的に反発し、下落トレンドは一旦停止した。取引状況は不安定だが、全体的には依然としてリスクオフとなっている。
暗号資産市場では、ビットコインは5月、CoinDesk20のほとんどの暗号資産よりも下落幅が小さかった。これは、暗号資産トレーダーのリスク意欲の低下を示している。
ポリゴン(MATIC)、柴犬コイン(SHIB)、ソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)は5月に40%以上下落し、年初からは60%以上下落している。
季節的な強さは低下
過去9年の平均では、ビットコインは6月にプラスのリターンを生み出し、その後の3カ月は大きなリターンを生み出す確率は低下している。
今年5月のマイナスリターンは、これまでの季節的な動きから逸脱しており、現在の市場環境が過去9年と異なることを示した。
アルトコイン
●ポリゴン、KYC強化:ポリゴン(Polygon)は、インドの潜在的パートナーに資金や投資、助成金、あるいは財務支援を提供するために、詳細なKYC(顧客確認)を求めているとこの件に詳しい関係者は語った。最近、ポリゴンから資金や投資を得ることは難しくなっているとインドの開発会社は語り、ポリゴンはインドのプロジェクトへの資金提供を完全に停止したとまで語っているという。関係者は、政府の監視が強化されたことに関連していると述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:StockCharts
|原文:Market Wrap: Bitcoin Declines, Resisting Seasonal Norm; Altcoins Mixed