「業界最高の才能にアクセスできるチャンス」バイナンス、クラーケン、ポリゴンは採用強化

暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)やクラーケン(Kraken)、レイヤー2スケーリングソリューションのポリゴン(Polygon)は、市場が大幅に下落しているなかで、人材採用を強化している。

ヨーロッパ、アジア、南米、アフリカ、中東で、2000以上の採用枠があるとバイナンスの広報担当者は述べた。「計画通りにチームを成長させる。この瞬間を業界最高の才能にアクセスできるチャンスと捉えている」とバイナンスCEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏はコメントした。

「我々の事業戦略は、複数回の市場低迷あるいは数年にわたる長い下落相場を通してバイナンスを次の10年の持続的な成長に向けて位置づけること。冷え込んだ市場は、有利な条件で優れたプロジェクトに投資したり、買収するための最高のチャンスと考えている。今後数カ月、きわめてアクティブに動いていく」

ジャオ氏はまた、スーパーボウルでの広告など、多額の支出を見送ったため、予算に余裕があることを示唆した。

クラーケンも、500人以上の採用を発表し、人員増加の意向を明らかにした。一方、ポリゴンの関係者は「全員で少なくとも50人の上級人材を採用した」と述べた。ポリゴンはまた、メタ(Met)とマイクロソフト(Microsoft)でマーケティングに従事したジェニファー・カトゥーラ(Jennifer Kattula)氏をマーケティング担当シニア・バイスプレジデントとして採用したと発表した。

13日には、Crypto.comが従業員の約5%に相当する人員削減を発表し、ブロックファイ(BlockFi)は従業員の約20%を解雇する予定と述べた。続く14日には、コインベース(Coinbase)が従業員の18%に相当する1100人の人員削減を発表している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:バイナンスのチャンポン・ジャオCEO(CoinDesk)
|原文:Binance, Kraken and Polygon Accelerate Hiring in Response to Industry-Wide Job Cuts