「今年のプログラムはひどいものだ。パネリストたちは、何の話をしているか自分でわかっていない。もう2度と参加しない」と、アフターパーティー参加者の1人が、列に並ぶ別の人につぶやくのが聞こえた──この1週間に公開したコラムやインタビューから、日曜日に読みたい10本を厳選。
パーティ三昧のNFT NYCとはいったい何だったのか
ニューヨーク、マンハッタンのソーホー地区。忙しい月曜日の午後に、デモ参加者たちがプラカードを掲げ、グランド・ストリートをスローガンを唱えながら行進していた。
「神はNFTを嫌悪する」と書かれたプラカードがちらほら。他にも、「ヴィタリックは反キリスト的だ」や、「アンチ-メタマスク」と書かれたものもあった。…続きを読む
ギタリストMIYAVI: NFTに挑んで見出した「人のハートの大切さ」
世界で活躍し続けるギタリストのMIYAVIが、デビュー20周年のタイミングでNFT界に本格参入した。
ピックを使わずエレキギターを演奏する独自のスラップ奏法を武器に、常に挑戦を続けてきたMIYAVIが、なぜいまNFTに挑むのか?
MIYAVI本人と、NFTプラットフォーム「Kollektion(コレクション)」を運営するKLKTNのCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)のジェフ・ミヤハラの2人に詳しく語ってもらった。…続きを読む
イーサリアムは何のためにあるのか
弱気相場において、ブロックチェーン文化はその実態を目の当たりにさせられる。レンディングプロトコル、セルシウス(Celsius)の引き出し停止に端を発した先日の暴落では、分散型金融(DeFi)市場が影響を伝播させるような、複雑な金融商品の迷宮であることが判明した。…続きを読む
FTXのバンクマン-フリード氏は現代の“泥棒男爵”か?
暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのCEO、サム・バンクマン-フリード氏は、少なくとも1つの点で、現代版「泥棒男爵」と言える。
デジタル資産業界が突発的に下落したなかで、時々、靴ヒモを結ばないままにする業界の大物は、大惨事を避け、あわよくば利益を上げる方法を考えている。…続きを読む
ソラナのDeFi「Solend」:危機回避の一部始終
数百万ドルのマージンコールが発生して、誰もそれに応じなかったらどうなるのか?
このような不気味なシナリオが先週、Solendにとって悪夢のような現実になろうとしていた。Solendは、ブロックチェーン「ソラナ」で2番目に大きな分散型金融(DeFi)プロトコル。
1億7000万ドル相当のソル(SOL)の預け入れに対して、USDコイン(USDC)で1億700万ドルを借り入れていたウォレットを持つ単独最大のユーザーが、清算の危機にあったのに、まったく連絡が取れなくなったというのだ。…続きを読む
インフレ対策で利上げするFRBは正しいか?
最新のデータによると、イギリスのインフレ率は9.1%。アメリカ、イタリアをはじめとするG7諸国の中で最も高い。これは、アメリカの金融引き締め政策の根拠と、現在進行中のインフレの実際の原因に、ズレがある可能性を浮き彫りにしている。…続きを読む
暗号資産、マクロ経済を揺るがす影響力
暗号資産(仮想通貨)と株式の市場がゆっくりと、着実に下り坂を迎えた1月、国際通貨基金(IMF)は、暗号資産が従来型の市場とますます絡み合うようになっていると警告する報告書を発表した。
IMFは、「(暗号資産の)広範な普及が、金融の安定性にリスクを及ぼす可能性がある」と懸念を表明した。…続きを読む
テラやセルシウスを相手取った裁判の見通し
テラのようなプロコトルから暗号資産(仮想通貨)関連のレンディングプラットフォーム、さらにはヘッジファンドまで広がる一連の破綻、デフォルト、流動性危機を受けて、損失を出したユーザーや投資家らが法に訴えようとする最初の兆候が見えてきた。…続きを読む
前例から占う暗号資産規制の未来
ブロックチェーンエコシステムにおける大きな不確実性の1つは、将来的な規制の種類と規模。おそらく唯一確かなことは、コンプライアンス上の課題がますます増えることだ。
しかしこれは、おおむね好ましいこと。公正なルールと公平な条件が整えれば、エキサイティングで新しいエコシステムに参入したいと望む、膨大な機関投資家の資本が解き放たれる。…続きを読む
「ビットコインはコモディティ」SEC委員長の考えは正しいか?
米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は、ビットコイン(BTC)はコモディティであるという考え方を改めて繰り返した。委員長の解釈は前例を元にしたものでもあるが、さらには現実に根差したものであるとも願いたい。…続きを読む
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:NFTコレクション「Goblintown」のパーティー(CoinDesk)