ビットコイン(BTC)マイニング機器メーカー大手のビットメイン(Bitmain)は、イーサリアム(ETH)がプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行を進めているにもかかわらず、6日からイーサリアムマイニング機器の新モデルの販売を開始する。
同社は5日、このニュースをツイッターで発表、「The Time Has Come.」と記した。
「ASIC」と呼ばれる専用マシンを使うビットコインマイニングとは異なり、イーサリアムマイニングは一般的にGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)が使われる。2021年、半導体大手のエヌビディア(Nvidia)がマイニング専用GPUを発売するなど、イーサリアムマイニング人気の高まりは、GPU価格を押し上げ、ゲームユーザーからは不満の声が出るほどだった。
しかし、イーサリアムのPoS移行が迫るにつれ、GPU価格は大きく低下している。ただしイーサリアムのPoS移行、いわゆる「The Merge」はここ数カ月、いつものように延期が続いている。
新モデル「Antminer E9」は、1年以上前に発表された。米東部時間6日9時(協定世界時6日13時)に発売されるE9は、昨年の発表時よりもエネルギー効率がわずかに向上しており、消費電力は8.5J/TH(ジュール/テラハッシュ)から8J/THになっている。マイニング能力は「Nvidia GeForce RTX 3080」25枚分に相当するという。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Bitmain to Start Selling New Ethereum Mining Rig Model Wednesday