先週末もまた、NFTコレクションにヒットが生まれた。最新の人気NFTコレクションは「The Saudis」だ。
5555個のNFTコレクションは、CryptoPunksから派生したもので、7月9日の発売開始後、数時間で完売した。
プロジェクトのフロア価格(現在、市場で販売されているなかで最も安価なものの価格)は9日、一時約1.3イーサリアム(約1650ドル、約22万6000円)まで上昇、当記事執筆時点、約0.75イーサリアム(約867ドル、約11万9000円)となっている。
The Saudisの販売高は週末に6700イーサリアム(約770万ドル、約10億5000万円)にのぼり、トップの座を占めた。
Long Live the Kingdom 🇸🇦#MAXBIDDING pic.twitter.com/wha6kCYmc6
— The Saudis 🇸🇦 (SOLD OUT) (@TheSaudisNFT) July 10, 2022
この勢いは、ツイッターのフォロワーに後押しされている。フォロワーの多くは、サウジアラビアにちなんだ動画を作成し、プロジェクトを盛り上げている。
だがプロジェクトを推進している仮名の(ときに攻撃的な)チームにとっては、The Saudisは複数のNFTプロジェクトの最新作に過ぎない。
例えば、5月下旬に販売され、週末に700万ドルを売り上げた「Goblintown」は人気コレクションになっている。ツイッターユーザーやインフルエンサーとの連携で勢いを増し、最近では数々のパーティーでNFT.NYCを席巻した。
ツイッターやインフルエンサーと連携してNFTコレクションを盛り上げる手法には、議論もある。
しかし、最近のNFT市場の状況を考えると、コレクションが話題となり、ツイッターで大騒ぎとなることは、NFTに関わる多くの人にとって歓迎すべきサインといえる。The Saudisは6月始めにイーサリアム(ETH)が50%下落したあと、初めての人気コレクションとなった。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:OpenSea
|原文:A Saudi Arabia-Themed NFT Collection Is the Latest Free-to-Mint Hit