【市場動向】ビットコイン、2万500ドルのサポートに近づく

ビットコイン(BTC)は26日、6%下落して2万500ドル付近のサポートレベルに近づき、200日移動平均の3万2000ドルを約36%下回った。

RSI(相対力指数)も41まで低下。RSIは値動きの速さや大きさを測る指標で、70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎを示す。

株式市場では、S&P500は0.7%下落し、ナスダックは1.9%下落した。ビットコインとS&P500、ナスダックの相関関係は現在、それぞれ0.73と0.78。

アルトコインでは、イーサリアム(ETH)は26日、11%下落。S&P500、ナスダックとの相関関係は、0.70と0.71。ポリゴン(MATIC)も11%下落、チェーンリンク(LINK)は9%下落した。

最新価格

●ビットコイン:20,921ドル、-5.5%
●イーサリアム:1,376ドル、-9.7%

●S&P500:3,921.05、-1.2%
●ゴールド:1,716ドル、-0.2%
●米国10年債利回り:2.79%、-0.03

週明けはリスクオフモード

ビットコインは、25日の5.7%下落に続き、26日はさらに6%下落した。

テクニカル分析から見ると、ビットコインは10日と20日の指数移動平均線(EMA)の両方を下回っている。さらに、10日EMAは20EMAを下回り始めており、トレーダーは短期的な弱気材料と見ている可能性がある。日中の取引高は、直近の20日平均に近づいており、この動きの強さに信憑性を与えている。

RSIは41まで低下、70(買われすぎ)と30(売られすぎ)の間にあるため、ほとんどの投資家は中立と見るだろう。

今年、RSIが70に近づいた、あるいは超えたのは、2月7日、3月27日、7月19日の3回(それぞれ70、75.34、69.01)。最初の2回から30日後の価格を見ると、13%下落、16%下落となっており、RSIは40.52、41.78まで低下している。

現在、ビットコインは7月19日時点から11%下落し、RSIは41まで低下している。過去2回から考えると、ビットコインは今後2~3週間、比較的フラットなレンジでの取引となるだろう。

出典:TradingView

ビットコインオプションのプット・コール・レシオは、直近24時間のプットの購入量をコールの購入量で割ったもので、トレーダーのセンチメントを示す指標とされている。

価格下落から身を守ろうとするトレーダーが増えると、プット・コール・レシオは上昇する傾向がある。逆に、価格上昇から利益を得ようとするトレーダーが増えると、プット・コール・レシオは低下する。

最近のプット・コール・レシオの上昇は、トレーダーが価格下落を恐れていることを意味する。トレーダーは少なくとも、さらなる利上げの発表が予想されるFOMC(米連邦公開市場委員会)と米GDP(国内総生産)の発表の前にリスクを減らそうとしている。

出典:Glassnode

アルトコイン

テザー(USDT)のドルペッグが安定:ステーブルコインのテザー(USDT)は、テラ(Terra)崩壊から2カ月以上ぶりに安定を取り戻した。USDTは正常に戻ったことで市場のストレステストに合格したといえるが、準備金に関する懸念は残るだろうとあるトレーダーは述べている。

ノートリアスB.I.GがNFTに:NFTマーケットプレイスOneOfは、伝説のラッパー、ノートリアスB.I.GをモチーフにしたNFTコレクション「Sky’s the Limit」を発表した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Market Wrap: Bitcoin Declines Further as Momentum Wanes