メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)においてAR/VR技術を担い、いわゆるメタバースを推進するFRL(Facebook Reality Labs)部門は第2四半期、28億1000万ドル(約3830億円)の損失となった。同社が7月27日に発表した四半期決算で明らかになった。FactSetによると、第1四半期の損失29億6000万ドルからは減少し、アナリスト予想の36億7000万ドルの損失よりも良い結果となった。
FRLの第2四半期の売上は4億5200万ドル、第1四半期の6億9500万ドルから減少した。メタの主要アプリであるFacebook、Instagram、WhatsAppなどの売上は284億ドル。FRLの売上は全体から見れば、わずかなものだ。
FRLの第3四半期の売上は、第2四半期よりも減少すると同社は予想している。
アナリスト向けの収支報告でマーク・ザッカーバーグCEOは、同社は短期的な収益を最大化することよりも、メタバースと動画サービス「リール(Reels)」の長期的な成長により注力すると述べた。
「これらのプラットフォームを開発することはいずれ、数兆ドルではなくとも、数千億ドルを収益を生み出す」(ザッカーバーグCEO)
2021年、FRLの売上高は23億ドル、損失は102億ドルとなった。今後数年間、同部門への支出を続けていくとメタは述べている。
第1四半期の収支報告でザッカーバーグCEOは、同社のメタバース部門は現在、「2030年代の大きな成功のための基盤を作っている」と述べた。
FactSetによると、第2四半期の調整後1株あたり利益は2.46ドル、アナリスト予想の2.54ドルを下回った。売上高は288億ドルで予想の289億ドルにわずかに及ばなかった。
四半期の結果を受けて、メタの株価は27日の時間外取引で約4%下落し、163.25ドルとなった。年初から50%以上、下落している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Facebook Parent Meta Loses $2.8B on Metaverse Division in Q2