ビットコイン(BTC)は4日、4%下落して2万3000ドルを割った。イーサリアム(ETH)も3%下落し、1600ドルを割った。ともに短期的な下落トレンドにあるようだ。
株式市場では、S&P500とダウ平均は、それぞれ0.1%、0.3%下落。ナスダックは0.4%上昇した。コモディティ市場では、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油)は2.6%下落し、ゴールドは1.9%上昇した。
アルトコインでは、ソラナ(SOL)が4%下落、ポリゴン(MATIC)も1.8%下落した。
最新価格
●ビットコイン:22,498ドル、-4.3%
●イーサリアム:1,592ドル、-4.3%
●S&P500:4,148.63、-0.2%
●ゴールド:1,809ドル、+2.9%
●米国10年債利回り:2.68%、-0.07
ビットコイン下落、ボラティリティも低下
ビットコインは、取引高とボラティリティも低下している。取引高が継続的に移動平均を下回っているとき、強気、弱気の双方の投資家がポジション追加に消極的であることを示しているといえる。
価格は50日移動平均線を下回り、RSI(相対力指数)は49.8まで低下、価格モメンタムが今、中立であることを示している。
ボラティリティはビットコイン、イーサリアムともに低下しており、値動きの幅を示すATR(average true range)はビットコインが46%、イーサリアムが25%低下している。
ATRの拡大はボラティリティ上昇を示し、ATRの縮小はボラティリティ低下を意味する。ビットコインとイーサリアムはどちらも下落傾向にあるが、ボラティリティが低下しており、全体的に下落幅は小さくなっている。
ビットコインのATRは6月19日以降減少しており、ボラティリティ低下を示している。
米新規失業保険申請は増加
マクロ経済面では、米労働省が発表した7月30日終了週の新規失業保険申請は前週から6000件増の26万件となり、予想の25万9000件を上回った。
継続受給件数は、予想の137万件に対して140万件。また前週の継続受給件数は、136万件から137万件にわずかに上方修正された。こうしたニュースは、暗号資産や株式などのリスク資産に重くのしかかっている。
ビットコインは過小評価か
複数のオンチェーン指標は、ビットコインは過小評価であることを示している。例えば、ビットコインの実現価値に対する市場価値を示す「MVRV」は、価格が底値に近いことを示している。
歴史的に見ると、3.7を超える数値は市場のピーク、1.0を下回る数値は市場のボトムと一致している。現在のMVRVは1.05、ビットコインがまだ割安な水準にあることを示している。
アルトコイン
●米メタ、インスタグラムのNFT対応を100カ国に展開:米メタ(旧フェイスブック)は、一連のテスト段階を経て、インスタグラムのNFT対応を100カ国で展開した。
●Dtravel、スマートコントラクトによる初のバケーション宿泊予約:BNBチェーンを基盤とするWeb3バケーション宿泊予約プラットフォームのDtravelは、初の宿泊予約を完了。ロンドンのオーナーが掲載した物件に対して、ユーザーが2000ドル(約27万円)での宿泊予約を行った。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CryptoQuant
|原文:Market Wrap: Bitcoin Falls on Lower Volume and Decreased Volatility