ビットコイン(BTC)は15日早くに心理的な重要な2万5000ドルを超え、2万5212ドルまで上昇したが、その後反落し、当記事執筆時点では2万4200ドル付近。
イーサリアム(ETH)は4%下落したが、先週末から1900ドル超は維持している。15日未明には2000ドルを超えていた。
株式市場は概ね横ばいで推移し、S&P500は0.1%、ダウ平均は0.2%、ハイテク企業の多いナスダックは0.3%の上昇となった。コモディティは下落し、原油は4%、天然ガスは1.3%下落。ゴールドは1.09%、銅は1.7%下落した。
最新価格
●ビットコイン:23,997ドル、-1.2%
●イーサリアム:1,893ドル、-2.2%
●S&P500:4,297.14、+0.4%
●ゴールド:1,794ドル、-0.2%
●米国10年債利回り:2.79%、-0.06
テクニカル分析
1時間足チャートを見ると、ビットコインの2万5000ドル超えの動きは、1時間も持たなかった。アメリカの取引時間前に2.7%上昇した後、3.5%下落した。
値動きは、2万4000ドル〜2万5000ドルのレンジに落ち着いているようで、取引高は減少している。取引高の減少は、トレーダーの確信が薄いことを意味している。
ビットコインのボリンジャーバンドは、価格が2万3500ドルまで下落する可能性を示している。ボリンジャーバンドは資産の移動平均線に上下の値動きの幅を示す線を加えたもの。価格が短期的な平均から大きく離れていないかどうかを判断するために使われることが多い。
伝統的に、価格がボリンジャーバンドの上限を超えると価格が高すぎると見なされる。逆に下限を割った場合は低すぎる。ボリジャーバンドは値動きの標準偏差に基づいているため、バンドの幅はボラティリティが低下すると収縮し、ボラティリティが上昇すると拡大する。
日足チャートを見ると、ビットコインは15日、バンドの上限に触れている。7月8日、20日、30日(チャート内の矢印)にも同じことが起きており、これを踏まえると価格は2万3500ドルまで下落することになる。
アルトコイン
●stETHのディスカウントは、Mergeへの疑念を反映:Enigma Securitiesによると、stETHの現在の価格は、大きな障害や遅延なしにイーサリアムのPoS移行「Merge(マージ)」が完了する可能性が約94%であることを示している。
●柴犬コイン、ドージコイン、上昇:暗号資産市場にリスクオンの動きが戻るなか、ミームトークンの柴犬コイン(SHIB)とドージコイン(DOGE)は、過去24時間で15%以上上昇した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Market Wrap: BTC Not Quite Ready to Stay Above $25K