FBI(米連邦捜査局)は、DeFi(分散型金融)プラットフォームにセキュリティ対策の強化を求め、投資家にはその脆弱性を警告した。
DeFiプラットフォームは1月に発生したRoninブリッジの約6億5000万ドルのハッキング被害など、2022年は複数の大規模な攻撃を受けている。
2022年1月〜3月、サイバー犯罪者は13億ドルの暗号資産を盗み出し、その約97%はDeFiプラットフォームからだったとFBIはブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)のレポートを引用して述べた。
The #FBI warns that cyber criminals are increasingly exploiting vulnerabilities in decentralized finance (DeFi) platforms to steal investors cryptocurrency. If you think you are the victim of this, contact your local FBI field office or IC3. Learn more: https://t.co/fboL1N17JN pic.twitter.com/VKdbpbmEU1
— FBI (@FBI) August 29, 2022
サイバー犯罪者は通常、フラッシュローンの脆弱性を突いたり、署名による検証の仕組みを悪用したり、取引ペアを操作して、DeFiプラットフォームを攻撃するという。FBIは投資家に対して、DeFiプラットフォームを利用する際には十分に調査し、監査を実施しているプラットフォームや実績あるプラットフォームを利用するよう求めた。
またDeFiプラットフォームは、リアルタイム分析、監視、テストを行う必要があるとFBIは述べ、ハッキングに対処し、投資家に警告するためのプランを持つべきと付け加えた。
今年はじめ、FBIは米リンクトイン(LinkedIn)と連携し、投資家を暗号資産詐欺に誘い込むサイバー犯罪者の捜査を行った。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:FBI Asks DeFi Platforms to Increase Security Measures, Warns Crypto Investors Against Vulnerabilities