イーサリアムブロックチェーンのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行、いわゆる「Merge(マージ)」は、9月13日〜16日の間のどこかでスタートするようだ。
マージに向けた最終プロセスとなるアップグレード「Bellatrix(ベラトリックス)」が協定世界時(UTC)9月6日11時35分(日本時間9月6日20時35分)頃、正式に起動した。
このあと、TTD(Terminal Total Difficulty)が「58,750,000,000,000,000」に達するとマージが実行される。イーサリアム財団(Ethereum Foundation)は、9月10日〜20日のどこかで達すると予想しているが、9月15日前後の可能性が高い。
TTDが58,750,000,000,000,000に達すると、ネットワークは現在の実行レイヤーと新しいコンセンサスレイヤーを統合し、イーサリアムブロックチェーンは、PoSコンセンサスメカニズムを使って継続することになる。
この間は、PoWでのマイニングは不可能になるくらい難易度が上がる。
マージに向けた具体的な取り組みは、2020年12月にビーコン・チェーン(Beacon Chain)がスタートして以来、続けられてきた。
先月、イーサリアムブロックチェーンは3つ目のテストネット「Goerli」で、一連の最終リハーサルを完了させた。
マージによって、エネルギー集約型のPoWによるイーサリアムブロックチェーンは終了する。次は、シャーディングとロールアップによって、スケーラビリティ問題に対処することになる、。
イーサリアム(ETH)は当記事執筆時点、1665ドル。過去24時間で6.24%上昇した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ethereum.org
|原文:The Final Countdown to the Ethereum Merge Has Officially Begun