イーサリアムベースのミキシングサービス、トルネード・キャッシュ(Tornado Cash)のコードリポジトリが9月22日、ギットハブ(GitHub)に再掲載された。
米財務省外国資産管理局(OFAC)は8月、取引を匿名化する分散型プライバシーサービスのトルネード・キャッシュをアメリカ人が利用することを禁止した。トルネード・キャッシュは、北朝鮮のハッキンググループ「ラザルス(Lazarus)」が過去に使っていたことでブラックリストに掲載され、制裁対象となった。
ギットハブは、ソフトウェア開発者に人気の中央集権型ホスティングサービスで、コードや開発状況などを共有できる。OFACの発表から数時間のうちに、ギットハブは新しい規制に対応して他のプラットフォームとともにトルネードキャッシュのコードリポジトリを削除した。
イーサリアム開発者たちは、コンピューターのコードは合衆国憲法修正第1条のもとで保護された言論と考え、トルネードキャッシュのコードをホストしていたギットハブなどのプラットフォームに対して削除を撤回するよう求めていた。
特にイーサリアムのコア開発者プレストン・ヴァン・ルーン(Preston Van Loon)氏は9月13日、ギットハブに対してコードの再掲載を要請していた。
.@github has unbanned the @TornadoCash organization and contributors on their platform! https://t.co/ktdghDQKx8 https://t.co/Md17vFE9DZ
— prestonvanloon.eth (@preston_vanloon) September 22, 2022
ギットハブは、トルネード・キャッシュの禁止を解除した!
今月はじめ、OFACはトルネード・キャッシュにロックされた資金をアメリカ人が回収する手順を発表している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto-Mixing Service Tornado Cash Code Is Back on GitHub