暗号資産ファンド、小規模な流出超だがセンチメントは依然強気

暗号資産(仮想通貨)ファンドはコインシェアーズ(CoinShares)によると、先週は500万ドル(約7億3000万円)の流出超となった。ショート、つまり価格下落から利益を得るよう設計されたファンドからの大幅な流出が要因となった。

「センチメントが依然としてポジティブであることを示している」とコインシェアーズのリサーチ責任者、ジェームス・バターフィル(James Butterfill)氏は述べた。

またコインシェアーズによると、暗号資産ETP(Exchange Traded Products:上場取引型金融商品)の取引高は大幅に低下しているという。

ビットコイン(BTC)ファンドは4週連続、1200万ドルの流入超となった。一方、ショートビットコインファンドは1500万ドルの流出超。

イーサリアム(ETH)ファンドは220万ドルの小規模な流出超となり、Merge(マージ)後の投資家の間に依然として迷いがあることを示している。

「クライアントからの最近のフィードバックは、ステーキングによる利回りが、証券として規制されることへの懸念を示唆している」とコインシェアーズは述べた。

出典:CoinShares

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShares
|原文:Crypto Funds Witness Minor Outflows – but It’s Bullish, Actually