SEC(米証券取引委員会)は、人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などを手がけるYuga Labs(ユガラボ)を調査しているとブルームバーグが伝えた。同社のNFT販売が連邦法に違反している疑いがあるという。
調査の焦点となる重要な法的問題は、NFTが証券にあたるか否かだとブルームバーグは伝えた。SECはこの問題を3月から調査していると伝えられている。当時、関係者は、NFTクリエーターと暗号資産取引所が調査対象となっていると述べていた。
SECはまた、ApeCoin(APEエコシステム内で使用されるガバナンス&ユーティリティトークン)が、Bored Ape Yacht Club、Mutant Ape Yacht Club、そしてBored Ape Kennel Clubの保有者にどのように配布されたかを調査しているという。
ApeCoinは3月、ApeCoin DAOおよびApe Foundationの設立とともに発表された。総供給量10億枚のうち62%がApeCoinコミュニティに割り当てられ、そのうちの15%は既存のNFT保有者にエアドロップされた。さらにトークンの一部は、Yuga LabsやBored Ape Yacht Clubの4人のクリエーターなどにも割り当てられた。
ApeCoinはブルームバーグの報道後、約8%下落した。
Yuga Labsの広報担当者は、この件に関してSECの調査に協力していると述べた。
「政策立案者と規制当局が新しいWeb3の世界について、詳細に知ろうとしていることはよく知られている。我々は、急成長しているエコシステムを定義し、形成するために、業界や規制当局と協力することを望んでいる。この分野のリーダーとして、Yugaはその過程でのいかなる問い合わせにも完全に協力することを約束する」(Yugaの広報担当者)
SECはコメントを控えた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:SEC Probing Bored Ape Creator Yuga Labs Over Unregistered Offerings: Report