イーサリアム、総供給量が減少──Merge後のマイルストーンを達成:Coinbase

イーサリアム(ETH)はプルーフ・オブ・ステーク(PoS)移行、いわゆる「Merge(マージ)」の後、初めてデフレになり、「マージ後のマイルストーン」を達成したと米暗号資産取引大手Coinbase(コインベース)は10月13日、レポートに記した。

つまり、発行量よりも多くのイーサリアムが取引検証のために焼却され、先週、総供給量は0.13%、約4000ETH減少したという。またマージ以降、イーサリアムの発行量は90%近く減少しているとレポートは付け加えた。

マージはイーサリアムブロックチェーンに計画された5つのアップグレードのうちの最初のもので、エネルギー消費の大きなプルーフ・オブ・ワーク(PoW)から、エネルギー効率の高いPoSコンセンサスメカニズムに移行した。

供給量が減少したことで、(需要は一定と仮定すれば)価格は上昇するはずと考えられていたが、イーサリアム価格は先週約4%下落したとCoinbaseは指摘した。

XENと呼ばれるイーサリアムブロックチェーン基盤のトークンプロジェクトが先週末に大きなトラフィックを生み出したことが、イーサリアムをデフレに導くきっかけとなったとレポートは述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Ether Becomes Deflationary for First Time Since the Merge: Coinbase