リップル(Ripple)は、イーサリアムブロックチェーン向けに作られたスマートコントラクトをわずかな労力で同社のXRP Ledger(エックスアールピーレッジャー:XRPL)ブロックチェーンに展開する方法をテストしている。
Ethereum Virtual Machine(イーサリアム・バーチャル・マシン:EVM)は、イーサリアムブロックチェーン上でスマートコントラクトを実行するソフトウェア。リップルは10月15日、EVM互換サイドチェーン(メインのXRPLブロックチェーンと並行して稼働するブロックチェーン)をdevnetで稼働させたと述べた。
すでに開発済みのイーサリアム向けスマートコントラクトをリップルエコシステムで活用できるため、リップルとXRPLは利益を得る可能性がある。
15日の発表は、3段階のプロセスの第1段階に過ぎない。第2段階は2023年はじめに稼働し、EVMサイドチェーンはパーミッションレス、つまり誰でも参加できるようになる。フル展開となる第3段階は同年第2四半期(4−6月期)に予定されている。
「2023年の我々のゴールは、XRPLメインネットに接続されたEVMサイドチェーンを実現すること」とリップルの最高技術責任者(CTO)、デビッド・シュワルツ(David Schwartz)氏は語った。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Ripple Begins Testing XRP Ledger Sidechain That’s Compatible With Ethereum Smart Contracts