カタールでのサッカー・ワールドカップまで1カ月を切った。
世界経済にプラスになるといわれる世界的イベントは、いわゆる「サッカー・ファントークン」(サッカーチームが提供するトークンで、ファンにさまざまな特典を提供する)に興奮をもたらしたようだ。
データサイトCoinGeckoによると、過去7日間でペルー代表のファントークン(FPFT)、スペイン代表のファントークン(SNFT)、ブラジル代表のファントークン(BFT)はそれぞれ29%、17%、12%上昇した。
これらのトークンの時価総額はそれぞれ3000万ドルに満たないが、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が横ばいとなっているなか、最近のパフォーマンスは際立っている。
ファントークンプラットフォームのSocios(ソシオス)やBitciが発行するファントークンは、前述のナショナルチームの所有権を表すものではない。だがファントーク保有者は、チームグッズの商品化をサポートしたり、選手との交流イベントに参加したり、VIPエリアからゲームを観戦するなど、ファン限定の特典を手にすることができる。
サッカー・ファントークン市場はこの先、これまで以上の盛り上がりとなりそうだ。おそらく、人気チームのファントークンはますます上昇し、スポーツ賭博に代わるものとして発展していくだろう。
The Sporting Newsによると、ブックメーカーのオッズでは、ブラジルとフランスが人気で、アルゼンチン、スペインが続いている。前述した通り、スペイン、ブラジルのファントークンは主要暗号資産のパフォーマンスを上回っている。
FIFAワールドカップ カタール2022は、32の代表チームが参加し、11月20日から12月18日まで開催される。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Fan Tokens of Peruvian, Spanish and Brazilian National Soccer Teams Rally as FIFA World Cup Nears