BitMEX、レイオフ──再びデリバティブに注力

暗号資産(仮想通貨)取引所のBitMEXは、再度デリバティブ取引に軸足を移すためにスタッフを削減したと広報担当者はCoinDeskに語った。レイオフの程度は明らかにされていないが、スタッフの30%が解雇されたとする報道を広報担当者は否定した。

先週には、2020年後半に入社したCEOのアレクサンダー・ホプトナー(Alexander Hoeptner)氏が退社している。ホプトナー氏は、在職中に米銀行秘密法(BSA)に違反し、12カ月の保護観察処分を受けたオーサー・ヘイジ(Arthur Hayes)氏の後任だった。ホプトナー氏は入社直後、同社は「単なるデリバティブ取引所」ではなく、スポット取引、カストディ、仲介に重点を置くとする戦略を発表した。

「我々は、流動性、レイテンシー、BMEXトークン取引をはじめとする、活気あるデリバティブコミュニティに再び焦点をあてる」とBitMEXは声明で述べた。

「望ましくない結果として、人員構成を変更しなければならなかった。最優先事項は、影響を受けるすべての従業員が必要なサポートを受けられるようにすること」

セイシェルに拠点を置くBitMEXは、2018年、2019年は最大規模の暗号資産デリバティブ取引所だったが、その後、FTX、Binance、ByBitにシェアを奪われた。BitMEXは、永久スワップ(現在、暗号資産業界に広く普及している期限のない先物)を開発した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Exchange BitMEX Cuts Staff as It Pivots Back to Derivatives Strategy