FTXのサム・バンクマン-フリードCEO、支払い能力に関する憶測を否定

週末、サム・バンクマン-フリード氏が率いる暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの支払い能力について憶測が広がるなか、同氏は11月7日朝に「FTXは大丈夫。資産も問題ない」とツイートした。

「FTXは全クライアントの保有資産を十分にカバーできる」「我々は顧客資産を(国債にさえ)投資していない。すべての出金を処理しており、今後も続ける」

CoinDeskは先週、FTXの姉妹会社アラメダ・リサーチ(Alameda Research)がFTXの取引所トークン、FTXトークン(FTT)を大量に保有していることを伝えた。その後、アラメダのCEO、キャロライン・エリソン(Caroline Ellison)氏と、相当量のFTTを保有している暗号資産取引バイナンス(Binance)のCEO、チャンポン・ジャオ氏は、FTTの流動性に関してツイッターで応酬した。

ジャオ氏はバイナンスがまだ保有しているFTXトークンを売却すると述べると、エリソン氏はそれに反撃し、アラメダはバイナンスが売却を望むFTXトークンを1FTT 22ドル(その時点の価格)で購入する用意があると述べた。

7日午後、ジャオ氏はバイナンスは「フリーマーケットにとどまる」とツイート、エリソン氏の提案をはねつけたようだ。

「エコシステムのために協力できるなら、申し分ない」とバンクマン-フリード氏は7日、ツイートしている。

CoinDeskのデータによると、記事執筆時点、FTXトークン(FTT)は22.34ドル付近。月初から14%下落している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:FTXのサム・バンクマン-フリードCEO(CoinDesk)
|原文:FTX CEO Sam Bankman-Fried Denies Insolvency Rumors as Binance Liquidates FTT Token