FTX崩壊、推移を時系列で整理

FTXの急速かつ衝撃的な崩壊をCoinDesk Market Index(CMI)の動きとともに事例列で整理した(主に先週までの動き)。図を見ると、事態がいかに急速に推移したかがわかる。


11月2日:CoinDeskがFTXのサム・バンクマン-フリード氏が所有するトレーディング企業、アラメダ・リサーチ(Alameda Research)のバランスシートについての記事を掲載。FTXの取引所トークン、FTXトークン(FTT)を大量に保有していることが明らかになり、同社の流動性に対する疑問が浮かんだ。

11月6日:バイナンス(Binance)のチャンポン・ジャオCEOが保有しているFTTを売却すると発表(数分後、アラメダ・リサーチのキャロライン・エリスCEOがジャオ氏のFTTを1FTTあたり22ドルで購入するとツイート)。

11月8日: FTTが22ドルを割る。

11月8日:バイナンスがFTXの買収に向けた拘束力のない基本合意書を締結したと発表。業界のパニックが緩和される。

11月9日:バイナンスは数時間デューデリジェンスを行った時点で、買収撤回に大きく傾いているとCoinDeskが報道。

11月9日:バイナンス、FTX買収を公式に撤回。

11月9日:ジャスティン・サン氏、FTXの救済策を探っていると述べる。ただし、詳細は不明。

11月10日:バンクマン-フリード氏が、今回の騒動の中心となったアラメダ・リサーチを解散すると発表。

11月10日:バハマの規制当局がFTXの資産を凍結。

11月11日:FTXがアメリカで連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:The Epic Collapse of Sam Bankman-Fried’s FTX Exchange: A Crypto Markets Timeline