ビットコイン(BTC)を保有しているアドレスの過半数が損失となっている。2020年3月の新型コロナウイルス感染拡大による下落以来のことだ。
ブロックチェーン分析企業IntoTheBlockのデータによると、4785万アドレスのうち51%強の2456万アドレスは、現在の価値が購入価格を下回っている。一方、約45%はイン・ザ・マネー、つまり含み益となっており、残りはほぼプラスマイナスゼロの状態。
IntoTheBlockは、平均購入価格がビットコインの現在の価格1万6067ドルを上回っているアドレスを、損失(アウト・オブ・ザ・マネー)となっているアドレスと定義した。
弱気相場は長引き過ぎているようだとIntoTheBlockのルーカス・アウトミュロ(Lucas Outumuro)氏は考えている。これまでの弱気相場は、アドレスの過半数がアウト・オブ・ザ・マネーになると終了している。
2019年1月、アウト・オブ・ザ・マネーのアドレスの割合は55%に達した。ビットコインは同時期に3200ドル付近で底を打ち、その3カ月後には強気相場が始まった。
2015年の弱気相場の底では、アウト・オブ・ザ・マネーのアドレスの割合は62%に達した。
だがデータは過去の出来事を表しているに過ぎない。FTX破綻の影響によって、市場はさらに下落するかもしれない。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:IntoTheBlock
|原文:More Than 50% of Bitcoin Addresses Are Now in Loss