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2014年に起きた暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt.Gox)のハッキング事件に関与したとされる取引所BTC-e(すでに閉鎖)関連のウォレットが23日、2017年8月以来となる取引を行い、合計1万ビットコイン(約1億6500万ドル、約230億円)を2つのウォレットに送信した。
3500ビットコイン(BTC)を受け取ったウォレットは、そのうちの300ビットコインを別のウォレットに転送。そこからさらに分割され、複数のウォレットに送られた。
この動きはさまざまに解釈できる。ウォレットの所有者が自身が持つ他のウォレットに送金したか、他の人に送金したか、あるいは何らかの取引で現金化した可能性もある。残りの6500ビットコインはまだそのまま。
初期の大規模なビットコイン取引所として人気を集めていたマウントゴックスは2014年にハッキングを受け、74万4408ビットコインが流出した。一方、BTC-eの運営者とされるアレクサンダー・ヴィニック(Alexander Vinnik)氏は2017年、マネーロンダリングなどの容疑で逮捕された。ヴィニック氏は容疑を否定している。
他のニュース
ビットコイン(BTC)は23日、約2%上昇した。FRB(米連邦準備制度理事会)が23日に発表したFOMC(米連邦公開市場委員会)の11月の議事要旨が、今後の利上げペースの減速を示す内容だったことにポジティブに反応した。一時、1万6671ドルまで上昇したが、当記事執筆時点、1万6400ドル付近となっている(日本時間24日12時30分頃には1万6700ドル付近まで上昇)。
「参加者のかなりの大多数が利上げペースの減速がまもなく適切になるだろうと判断した」と議事要旨には記されていた。
複数のアルトコインも同様に上昇した。イーサリアム(ETH)は約3.9%上昇し、1170ドル付近。ソラナ(SOL)は20%、バイナンスコイン(BNB)は12%上昇した。
株式市場も上昇した。S&P500は0.5%、ダウ平均は0.2%、ナスダックは0.9%上昇。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):833.33、+2.5%
●ビットコイン:16,501ドル、+2.4%
●イーサリアム:1,172ドル、+3.9%
●S&P500:4,027.26、+0.6%
●ゴールド:1,751ドル、+0.8%
●米国10年債利回り:3.71%、-0.1
アルトコイン
●半減期前の上昇か? ライトコイン、6カ月ぶりの高値:ライトコイン(LTC)は今月、55ドルから78ドルへと43%超上昇、過去24時間だけで約13%上昇した。ライトコインは8カ月後に半減期を迎える。
●イーサリアムのステーカー、出金可能時期に不安:イーサリアムブロックチェーンのコア開発者らは、次のアップデート「シャンハイ」で、ステーキングされたイーサリアムの引き出しを可能にすることにおおむね同意している。しかし、具体的な日付はまだ決まっておらず、ステーキングしている投資家(ステーカー)には不安も見られる。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Who Transferred 10K Bitcoin From Wallet Linked to the Failed BTC-e Exchange?